不定期囲碁日記 農心杯で今年も事件
農心杯で今年も事件
囲碁国際棋戦の農心杯が今年も行われていて第二ラウンドに入りました。
日本勢は大苦戦していて令和の三羽烏(芝野名人、一力棋聖、許十段)が敗退してしまいました。残りは余八段と井山本因坊です。
そして昨日の中国と韓国の試合で面白い局面になりました。4コウ無勝負です。農辛杯は去年も再試合があったので、2年連続の審議案件となりました。
3コウ無勝負とは
例題
まずは下の図をご覧ください。
「コウ」を取る
△で示した場所が「コウ」の状態です。黒から「コウ」を取っていくと…
最初と同じ形に
3手目まで上の図のようになります。白は左の石を取られてしまうので次の4手目で×の「コウ」に打たなければなりません。
無限ループの完成
そうすると「コウ」の数が減らず、最初の図に堂々巡りしてしまいます。石が取られる取られないの瀬戸際で3つ以上の「コウ」が存在すると永遠にループする状態になり勝負がつきません。昔から吉兆の象徴とされていて、本能寺の変の前夜に出現したとされる史実が残っています。
今回はそれを上回る4コウとなりました。本来であれば今日は日本選手が登場する予定でしたが、再試合の可能性が高いですね。
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「コウ」や「アタリ」など囲碁の用語解説を飛ばしてしまいました。少しでも囲碁のルールに興味を持たれた方がいらっしゃったら、下記のリンク先をご覧になって下さい(無料のサンプルもあります)。
追記
審議の結果、韓国の姜東潤九段が勝者となりました。
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