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序盤は穏やかでも気付けば全面戦争に突入している

一力天元が井山名人に挑戦する第46期囲碁名人戦2局目が始まりました。

序盤は穏やかな進行でしたが、白の一力天元が黒の井山名人の陣地で戦いを起こし、盤面全体で戦争が起こっています。

両者の対局は最近多いのですが、いつもは一力天元が模様や陣地を築き、それを井山名人が壊すか壊せないかの進行が多いので、逆の展開になっていると感じました。

1日目終了時点で、白の一力天元の方が弱い石が多いので、どの程度の損切りをするかが焦点となります。

囲碁は、石の取られた数ではなく、陣地の広さを競います。

一力天元の方が確定している陣地が多いので、このまま黒の井山名人の陣地を壊せれば一力天元に勝機が訪れます。

ただ、魔王と呼ばれる井山名人が、白の一力天元の弱い石を全部取って黒の陣地が復活する可能性もあります。

そうなると白は成す術がありません(取られた石は、最後の陣地計算で陣地に戻されてその分陣地が減ります。なので、取られる石の数は少ないに越したことはありません)。

封じ手は黒の井山名人なので、魔王が攻めて2勝目を得るか、一力天元が1勝1敗に戻すか注目です。

また、天元戦の挑戦者決定戦も開催されるので、そちらも注目です!

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過祭 進碁
チップありがとうございます!微力ながら囲碁の普及に貢献したいと考えているので、棋書や囲碁の遠征に使用させて頂きます。他にも囲碁の記事を投稿しているので、読んで頂けると嬉しいです。