不定期囲碁日記 カド番の鬼
名人戦は井山名人がカド番を凌ぐ
囲碁の名人戦は6局目を迎え、3勝2敗で迎えた芝野九段が勝利すれば新名人誕生でした。結果は井山名人が勝利して3勝3敗のタイに戻して、タイトルは最終7局目に委ねられました。
個人的に井山名人が放った93手目に痺れました。下辺から中央の黒石の眼が無く、生きる必要がありました。しかし井山名人はこの大石を放置して左下の黒に手入れをしました。何が凄いって手入れをしても左下は無条件では生きていないので、中央と合わせて超不安定な石が2つできた点です。
白の芝野九段からすると真ん中の黒石が絶好の的になり、取りに行くのですが空振りに終わってしまいました。結局、白の厚みが全て消された結果、最後は左下の白地が無くなり投了せざる負えなくなりました。
カド番の鬼
21年の本因坊戦から囲碁の棋戦を紹介していますが、井山名人のカド番の勝負強さは群を抜いているので、21年からのカド番に限った戦績をご紹介します。私がまとめた21年のタイトル戦は下記リンクを参照ください。
21年本因坊戦:〇〇〇(1勝3敗から防衛)
21年碁聖戦:〇〇(1勝2敗から奪取)
21年名人戦:〇〇(2勝3敗から防衛)
21年王座戦:〇(2勝2敗から最終局に勝利し奪取)
22年棋聖戦:〇〇×(最終局で敗れて失冠)
22年名人戦:〇〇?(1勝3敗から2連勝し最終局へ)
井山名人は去年からのカド番を12勝1敗という無類の勝負強さを発揮しています。タイトルがかかった大一番で勝率9割2分って尋常じゃないですよ(プロ棋士は勝率6割で凄いと言われるレベル)。
最終決戦は文化の日
最終7局目は11/2~3日に行われる予定です。3日は祝日なので、タイトルの行方を見届けたいと思います!
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