【囲碁】布石の後の選択(実戦紹介)
私が黒番の実戦紹介です。金毛流を試しましたが、布石の後の段階で紹介したい場面があるので解説してみます。
ベストなポジションはどこ?
白36まで進み布石が一段落しました。黒は実利、白は厚みで進行していますが黒37では白模様を制限するため打ちたい場所があります。ベストなポジションはどこでしょう?
正解
正解は黒37です。黒45まで進めば下辺の白の陣地を制限しつつ左辺の黒の陣地の形成、更には上辺の白の陣地への侵入を睨む好点です。
失敗
他に打った場合と正解図を比較してみましょう。仮に黒37と二間ビラキした場合、白38から左辺を白に連打されると、下辺の白の陣地が立体的になります。上辺の白の陣地と繋がると黒は4隅の陣地だけで広さで対抗できません。
双方、4十四が最大の大場です。
相手のミスを突く
この1局は双方にミスが出ます。まずは黒の私が咎める側です。白42で二段バネを打った場面。黒のチャンス到来です。
正解
黒43のキリが成立します。攻め合いになりますが黒51まで白×を取ることに成功しました。
黒は左下の陣地を増加しただけでなく下辺の白の陣地を削減できたので、序盤から有利に進めることができました。このまま厚みではなく実利で押し切れる…この時はそう思っていました。
サポートありがとうございます。微力ながら囲碁の普及に貢献したいと考えています。サポートは棋書や囲碁の遠征に使用させて頂きます。他にも囲碁の記事を投稿しているので、読んで頂けると嬉しいです。