王様は魔法使い✨ #23〜スピカン王編Ⅲ
スピカン王に会って
少し気が楽になった
日々の生活の中で
皆に溶け込もうと
実は本音をだまし続けていた
ことにも気付いた
これではクリスタルが
汚れて当然
クリスタルが汚れていては
魔法は発動しない
家臣に聞いてみた
「スピカン王にまた合う前に
何をしておいたらいいかな?」
「ゆっくりとされてください。
ここのところ周りに合わせて
忙し過ぎたように感じますよ。」
「そうか。では温泉でも行って
来るかな。あの森の中の温泉へ。」
「久しぶり王様」と森の妖精に
声をかけられた
近くにはリスが走り回り
風がサワサワと木を揺らした
熊の形をした雲がやってきて
「おっ!王様元気?」と声をかけてきた
町娘の格好をしていても
本当の姿は見えているんだね
木や動物達と久しぶりに
話をした
近くで見守っていた家臣は
王様の周りがどんどん
明るくなっていくさまを
ただだまって見ていた
つづく
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