王様は魔法使い✨#25〜スピカン王編 Ⅴ
スピカン王の誘導で
瞑想ワークが始まった
過去への扉を開いた
何も見えない
誰もいない
真っ暗なところにいた
「すべてを失った」と泣いた
胸が苦しい
遠くに光が見えた
そこまで歩いて行くことになった
ゴツゴツとしたところを
裸足で歩いた
光の方向へ進むと
出口らしきものが見えた
海が広がり
月が輝いていた
雲に乗った
雲に乗って広い海を旋回した
《何か見えるか?》
「仲間を探している」
そう答えた王様は
涙が止まらなかった
「国が滅びるのを何度も見た。今回は護りたいんだ」
そうつぶやいた
スピカン王の誘導で
現在に戻った
涙は止まらなかった
家臣とスピカン王は
王様をただ見守っていた