王様は魔法使い✨#28〜スピカン王編 Ⅷ
小鳥の声で目が覚めた
王様の森はにぎやかだ✨
「おはよう」「おはよう」
小鳥たちや木々、お花さん達に
声をかける
みんなキラキラ✨と光って
「おはよう」と返していた
太陽が登り始めた
色が幾重にも重なった空を眺め
感謝を伝えた
お気に入りの音楽をかけると
勝手に身体は動き出す
太陽とともに舞うので
「太陽の舞」と名付けた
王様は「音」で反応し
どこか違う空間へ移動する
ようだった
ずいぶんと時間が経ったように
感じたが
気づけば時計の針は
あまり進んでいなかった
「ん?気のせいかな?」
得した気分になり
それ以上は考えなかった
朝食を味わっていると
ふと「幸せだな~」と
つぶやいていた
遠くから見ていた家臣は
王様の光がますます
明るく大きく
なっていくのを見ていた
朝食後
「王様、今日の予定はどのように?」
「お天気は?」
「予報では晴れのち雨。昼から雨になるようです。」
「おー雨か!!
よし露天風呂に行こう!!」
先日、ある方が
『裸で雨を浴びると悪いものが流され浄化される』と教えてくれたのだ
裸で外は無理でしょ!と笑ったが
なんと露天風呂という手段があったのだ
水の力をかりて
クリスタルの汚れが落ちると
良いな~✨
王様はウキウキと
温泉へ行く支度を始めた