「オーイ! とんぼ」聖地探訪②日本最後の秘境〈トカラ列島〉編その2
「オーイ! とんぼ」の聖地、トカラ列島・中之島を紹介する第2弾。
前回は、到着早々、船酔いでダウンというしょーもない話で終わってしまった。
気を取り直して、島を散策していくことにしよう。
※2014年取材時の情報のため、最新の情報でない可能性があります。
こちらが中之島のメインストリート。
この道沿いに、役場の出張所や郵便局、診療所、小中学校、民宿、温泉などが点在している。
ちなみに作中でも語られているとおり、信号機はひとつもない。またどの家のクルマも、カギは差しっぱなし。盗んでも、この小さな島では逃げようがないのだ。
「ない」といえば、お店。
コンビニはもちろん、飲み屋やスーパーも存在しない。だから民宿は一泊3食付き。お昼ご飯まで用意してくれる。
唯一、お店と呼べるものは、この商店だけ。
営業時間は店主の気分次第。
午後に2~3時間だけ開いていることが多いという。
店内には、最低限の食品や日用品が置いてある程度。それ以外に必要なモノがあれば、鹿児島市内からフェリーで送ってもらうことになる。
店の前の自販機は残念ながらこんな状態だが、島にはあと2台、使用できる自販機があるから心配無用。
ちなみに、さきほどふとGoogleマップを見てみたら、郵便局や民宿の名前と並んで「自動販売機」の文字が。自販機がランドマークの1つになるぐらいだから……推して知るべし。
メインストリートを進むと、海側にこんな建物が。
屋根だけが顔を出し、入り口は半地下という不思議な建物。
これは島に2カ所ある、島民用の温泉。台風による被害を防ぐため、このような造りになっているらしい。
島の家には基本、風呂がなく、皆この温泉で汗を流す。民宿にもお風呂がないので、ここを利用することになるが、今ではもう1カ所、観光客向けに温浴施設ができたようだ。
中はこんな感じ。
ブンペイが一世一代のプロポーズを敢行したあの場所である。
温泉は島民優先のため、16時半~18時半の間は、島民以外は入浴できない。また入浴の際は、施設維持のための寄付をお忘れなく。
ちなみに、現実の島には残念ながらゴルフコースは存在しない。
キャディバッグを担いでいっても骨折り損になるだけなので、くれぐれも注意していただきたい。(つづく)
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