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Aマッソ「滑稽」を観たよという感想
※以下の文章全て独自の解釈となります。正解の様に言っていますが、見当違いな事もあるかと思います。何か言うてら(笑)くらいで嘲笑下さい。
奥様ッソ、このテープ~を履修した上でこの単独ライブを見ない選択肢、無い。
残念ながら場所と時間が仕事的に合わず会場で観ることは叶いませんでしたが、しっかり配信で既に数回確認させていただきました。
しんど(総括)
え、すみませんあの、めちゃめちゃしんどかったんですけど………………………
私所謂「ヒトコワ」(生きてる人間が怖いね~的な話)大好きですし、胸糞悪い後味の悪い話も大好きです。
でもこれ、その中でもかなりしんどい…すんごい胸に突き刺さって抜けねぇよなんだこれ
このライブ自体が「Aマッソの単独ライブ」の皮を被った「新興宗教の儀式」だと分かった途端鳥肌立ちまくって体感温度-5°くらいになった 怖すぎ
なんと言うか、たまに不謹慎なネタが多くて「?」って感じる事がまぁまぁあったのですが、いついかなる時も観客席からは景気のいい笑い声がたっぷり。え?私がおかしいんか???
後々確認すると仕込みが数名いたそうですね。え、えぐ………
前半はともかく、ネタの内容が後半になるにつれてどんどん不謹慎さがマシマシに。いよいよ本当に笑えなくなりました。
先に言っておきますが、ネタに対しての批評では一切無いです。だって本当に笑えないんですもん…
身内が死んだ事や、特定の人物を執拗にsageる発言をたっぷり含み、それを面白おかしく表現される。
正直「人の心………??????」と思いましたよ、余りにも道徳観が欠如している…
でも全て見終わってしっかり分かりました。
あの会場にあったもの、Aマッソ自身は勿論観客や配信を観ている我々全て、菊田市子という人物の為だけに集められたものだったんでしょうし。
披露していたネタの内容も、思い返せば全て「市子の人生」を遠回しに揶揄していた様に思えます。そしてそれをAマッソが「滑稽」に表現し、観ている我々が笑う。
間接的ではありますが「市子を嘲笑う」事になりますもんね。
ネタ間に流されるムービーもずっと最悪(褒めてます)
市子が綻び様になるまでの半生をドキュメンタリー映画にしたよ!という事なんでしょうね。最後に制作陣と役者さんのインタビューも入るし。
最後のスタッフロールを見る限り自主制作映画で間違いはなさそうです。
こういった団体の自主制作映画に対して個人的には良い印象が無いので、映画だよ!って分かった瞬間「うわ…」って声に出ちゃったもんな。
私昔に宗教に家族でどっぷりハマってる友人に騙されて、興味の無い中で友人の親も一緒にこういう自主制作映画観せに連れて行かれた経験があるんですよ。
「信仰の自由」はそれぞれですので、友達も団体も批判する気は一切ありませんし別に悪いわけでもない。その「自由」は私にも適用される話です。ただただ不安で怖かった。
この「滑稽」は、その時の感覚に似ていました。
その時に観た映画、内容はうろ覚えですけど間違いなく「私たちの思想は正しい」という意思が受け取れる内容ではありました。まぁそれはそう。正しいんだから友人だって信じてるんだし。
今回の市子に関する映画もそうでした。
市子はこういう経緯があって綻び様になりました!市子は正気を失いましたが私たちは負けません!ついでにコオロギ君が死んだのはコオロギ君のせいです!私たちは何も悪くありません!
という意思がありありと受け取れました。
何ならこのムービーが「映画」、つまり「フィクション」である事が一番怖かったかもしれない。
だってフィクションなら、真意は隠せますからね。
コオロギ君の事故だってコオロギ君が飛び出したように見せれますし、市子の足が折れたのだってアルカルクのせいに出来ますもんね。
実際絶対全部意図的に暴力振るったりしてただろ。
しかし観ているだけの我々にはその真意が伝わらないのです。情報操作されている可能性もあるのに。
最後、確かに始まってからずっと後ろに何かあるような違和感がありましたけど、そんな所に祭壇が…あったんですね…………
十字架に磔にされた市子の笑い声が怖くて仕方無かったです。人間の心が壊れるの、フィクションでもあんま見たかねぇもんな。
ところで十字架に磔って、キリストを彷彿とさせるじゃないですか。だからてっきり市子はその団体において崇拝対象、団体で言う「パパ」よりも上の存在になるのかな?と思いましたが多分違いますよね。
だって嘲笑ってどう考えても「自分が優位に立っていないと出来ない」笑い方じゃないですか?
目上の人、崇拝しなければいけない人に嘲笑ってするんでしょうか。
でもムービーで「辛い時の笑顔が一番滑稽」なんて言うんだから、ここではもしかしたらするのかも。入信しねぇと分かんねぇな。
とにかく私は、市子が今より高い立場に上がるとは思えなかったです。それよりも信者に対して「こんな風になったあの子を嘲笑えるくらいの人間になろうね」という見せしめのようなものに思えました。見世物というか、ピエロというか。
市子で言うと、死んだ弟を引き合いに出すのと同じ感覚なのかも。ネタ内にあったポスター「ルマットおばさんの襲来」もそういう事なんじゃないかなと思うんですけどどう思います?(どう思いますじゃないんよ)
ムービーでもルマット呼ばわりされてましたし、監禁されていたのを経てまたこういった形で戻って来た訳でもありますし。
綻び様(笑)って感じの認識だったらどうしよう。まぁ野木パパ言ってたもんな、呼び方が変わった所で彼らの中の優位性は変わらないし自分の中の劣等感も変わらないって。
コオロギ君の時みたいに相手を笑わせる為(圧倒的暴論)の呼び方なのかもしれない。
最悪…………………………………………
まぁそもそも論ですが団体にとっての神様は「破顔様」のはずなので、その前提が変わるとなるともう別の団体になるのでは?と思ったり。
総括すると最初に言った「しんど」なんですけど、マジですごく嫌~な気持ちを思い出したりして、観る人は間違いなく選ぶだろうな…という公演でした。私はだいぶ好きですが……!!!!!
下手すると自身の地雷やトラウマをほじくり返される可能性もあるので、人にオススメ出来るかどうかと言われるとなんか、難しいかな……
私、引くくらいグロ(怪我でも)と虫には耐性が無いのでムービーの時に何度もギャ‼️‼️‼️って叫んだし
でも、見てほしいな~……とは言っとこ。配信は今月末までですよ!!!擦れるくらい観よう!!!!!私はそのつもり!!!!!!!!
一応配信ページ貼っちゃお。
配信、見れば見るほど会場で観たかったな~!の感情が湧いてどうしようもない。
ムービーの部分、配信だから綺麗な映像で何の邪魔も無く観れますけど、これ会場だったら多分仕込みの人が笑ったりしてたんですよね??!!??!!!良すぎ~~実際その現場にいて嫌な汗かきたかったな、、、、
そういや市子がなったとされる「綻び様」、破顔様を投げた辺りでの、市子の信仰に対する不信感(綻び)と顔が「綻ぶ」とのダブルミーニングなんじゃないかと思うと怖くて泣けてきました。なんて滑稽なんだろうね。