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日帰り燕岳の記録
記念すべき北アルプスデビュー。今になってまた、興奮している。
9時間かかった。現在、絶賛筋肉痛で、会社の階段は1段ずつ、そろりそろりと降りている(誰かとすれ違う時は慌てて涼しい顔を作る)。こんなに痛いのに、次はどこに登ろうかと、計画前からワクワクしている。
今までも、ギリギリ趣味と公言できるくらいには山に登ってきたけれど、今回は達成感や興奮具合が、いつもとひと味違うような気がしている。
登りも下りもすごくキツかったけど、雲海や雲の切れ間から見えた稜線を眺めると、キツかったことを忘れさせてくれた。あの迫力ある美しさは、私のスマホのレンズ越しでは、私の語彙力では、とても伝えきれない。思い出すだけで涙がこみあげてくるような、力強い景色だった。
絶景を前にして、私たち人間は自然に生かされているにすぎないということを思い出す。地上にいると、つい自分のおかれている今の状況が全てだと錯覚してしまい、鬱々とした気持ちになったりもするけれど、雲の上からは自分の住んでいるところなんて見えもしない。ただ風に吹かれ、太陽の光を浴びて厳しい高山で咲く花がある。そのことを思うだけで、もう少し踏ん張ってみようと思える。
次にまた、山に登るまで、生きのびようと思えるのだ。
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