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二酸化炭素飽和と地球温暖化(CFACTの記事)

写真出展:Malte ReimoldによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/intermalte-1666512/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=5806920

 CFACTは2021年8月30日に、温室効果ガスの温度上昇に関する研究についての記事を発表した。内容は、二酸化炭素の熱吸収が今まで考えられていたよりも低くなる可能性があるとする研究の紹介を通じて、温室効果ガスの温暖化効果を批判的に論じるものである。地球温暖化論者にとって不利な科学的な証拠として、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(Greenhouse saturation research could kill the “climate emergency”)
https://www.cfact.org/2021/08/30/greenhouse-saturation-research-kills-the-climate-emergency/

1.本記事の内容について
 ・熱輻射に関して、二酸化炭素飽和というものがあり、「表面から発せられる、大気中の二酸化炭素が吸収する熱放射光子の数の限度」と定義されるものである。つまり、気体の分子が増加するほど、個々の分子が熱放射光子を取り合うと言うことになり、分子1個当たりの熱吸収効果が下がると言うことである。
・2021年3月に、主要温室効果ガス(二酸化炭素、水蒸気など)熱放射の飽和に関する、驚くべき研究が発表された。これまで温室効果ガスの効果は、吸収される放射の波長帯に基づいて試算されてきたが、個々の波長帯における波長を検証した結果、熱放射の飽和が考えていたよりも早く始まることが判明した。二酸化炭素と水蒸気は現在「非常に飽和」している状態であることもわかっている。
・温室化効果は分子の数ではなく、吸収により基づいて決まるという結論が正しければ、二酸化炭素の温室効果は、分子の数の上昇よりも低い速度で上昇することになる。更に言うと、温暖化は比較的分子の数が少ない時に発生するということである。現在のCO2濃度が400pm程度であるが、これが2倍の800ppmになったとしても、比例して気温が上昇することはないということになる。
 ・二酸化炭素以外では、水蒸気が飽和状態となっている。気温予測モデルによると、CO2によって上昇した温度を水蒸気が吸収するとしているが、大気中の水蒸気は極度に飽和しており、水分子がこれ以上増加しても、期待したほどの熱吸収効果が発生しないことになる。
 ・IPCCの温暖化予測モデルには、この知見が考慮されておらず、むしろ古いモデルに基づいていると言える。放射物理学はまだ研究途上であるが、IPCCは、こういった最新の知見を取り込み、検証していく必要がある。

2.本記事読後の感想
  二酸化炭素排出量が、温暖化にそれほど寄与しないという発見は驚くべきものである。例えば、金星の二酸化炭素は96.5%以上となっており、温室効果は非常に高いと言われてきたが、今後はこの結論が覆る可能性がある。今後の査読による検証に期待したい。
最近は様々な研究が出てきており、非常に興味深い。トップを切る研究者の知見は、地球温暖化論者のはるか上を行っているようだ。そもそも、優れた研究者は未知のことを研究するものだ。天気予報の数値モデルなどがその典型であり、過去の温暖化の再現モデルのような後ろ向きの研究は、一流の研究者が携わっていない。環境も同じで、今現在ある化学物質の分析や汚染などの検証はやや後ろ向きであり、先端的なものとは言えない。むしろ中和する研究の方がよほど前向きであり、活動を制限するのではなく、走りながら適切に対処していくというトライアンドエラーの手法の方が優れていると思われる。人を脅迫する科学者は卑怯者であり、政治の道具として使っているということがわかるだろう。人がどう思うか、感情に訴えるかではなく、淡々と科学的な検証結果を提示するのが本来あるべき姿である。今後も温暖化論者の極端な主張には注意していきたい。
最後に、今回の論文については以下のリンク先から入手可能である。お時間のある方は、結論部分だけでもお読みいただければ概要がわかるようになっている。
  https://arxiv.org/abs/2103.16465

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