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2024年9月版ハリケーン最新予報(CFACTの記事)

写真出展:DorotheによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/darkmoon_art-1664300/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=3650671

 2024年9月5日にCFACTは、2024年9月から12月にかけてのハリケーンの予報に関する記事を発表した。内容はWeatherBellの最新予報の解説であり、年の後半にかけて大気活動が活発化し、強力なハリケーンが発生する可能性があるとしている。
 2024年初の寒冷化とリンクして年の後半に温暖化することは長期予報でも予測されていたわけであり、ハリケーンが発生しやすい環境が年の後半に整うということだけなのだが、これは地球温暖化が原因ではなく、大気循環の周期的な動きが要因なのであり、地球温暖化論者が騒ぎ立てる気温の継続的上昇などではないことが理解できるはずである。今後予想されるメディアの非科学的なプロパガンダ対策として、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(Updated hurricane forecast — Additonal big impact still expected)
https://www.cfact.org/2024/09/05/updated-hurricane-forecast-additonal-big-impact-still-expected/

1.本記事の内容について
・2024年9月3日に発表したハリケーン予報の概要については、以下のとおりである。
①    10月下旬以降の大気活動は活発化する。
②    強いハリケーンが発生する可能性は依然として高い。
  
ハリケーン数の予報等については、下図のとおりである。(図1)

・2024年は4回のハリケーンが発生したが、発生源となった地域は、累積サイクロンエネルギーの90%が供給される赤く網掛けした地域だった。(図2)

ただこの地域の大気状況は、マッデン・ジュリアン振動を確認すると徐々に落ち着いてきていることがわかる。過去2週間程度の気流の動きを見てみよう。(図3)

次の2週間を見ても傾向は同じである。(図4)

・但し、9月17日から10月2日までの予報では、徐々に大気活動が活発化してくる予測となっている。(図5)

9月下旬から10月中旬は更に活発化する。(図6)

気象庁の1か月予報においても同様の傾向が見られる。(図7)

・海水温についても確認してみると、北半球の海水温が高い傾向が見られる。(図8)

太陽の活動が活発化していることも、海水温上昇に寄与している可能性があるが、2013年のような例外もあり、必ずしもこのことが要因とは言えない。(図9)

・海水温が高くなるということは、ハリケーンが発生しやすくなるということである。9月中旬から11月上旬にかけて、要注意の期間となるだろう。この予報は、年初の気温が低かったことと相関しており、2022年のヨーロッパ中期予報センターの降水量予報とも類似の傾向となっている。(図10)

海水面気圧の傾向も同様である。(図11)

類似の傾向が見られた年の気温状況を見てみよう。(図12・図13)

12月は寒冷だが、1月以降は温暖化する傾向が見られる。マッデン・ジュリアン振動は40日から60日周期で循環しており、これが冬季の寒冷化につながったのである。12月期の長期予報に関しても、12月後半の10日間の気温が劇的に低下している。これは過去10年間で最も気温が低い予報となっている。(図14・図15)

2.本記事読後の感想
  2024年7月のハリケーン「ベリル」のバカ騒ぎがあったが、対した被害は出でおらず、メディアの煽りも不発に終わった印象である。民主党をはじめとした左翼の欺瞞が広く知られる状況となっており、こういった情報に惑わされない人が少しずつ増えているということなのだろうがが、まだまだ絶対数が足りていない。下らない報道に人々が靡かないようにならなければ、地球温暖化を巡る喧噪は収束しない。
  今回紹介した記事は決して容易な内容ではないが、海水温と気流の予報をつぶさに見ていくことで周期的にハリケーンが発生することぐらいは理解できるだろう。一時期暑かったからといっても、それは単なる個々人の感覚でしかなく、複数年を通じての傾向としてみれば変化は穏やかなものであり、異常気象などと呼べる水準にはなっていない。プロパガンダに騙されて科学が風評に負けるような状況を作り出しては、不心得者が得をするだけであるということを強く認識して情報に触れるべきである。

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