頑張ってるフリがうまい男 UNI師弟杯
どうもどうも、2022/11/13のUNI師弟杯に参加しました。結果は最速で敗退でしたが、そこまでの道中を少し、いやちょっと長めに綴ろうかなと思います。
まず、僕のキャラ選びから。本来は格ゲーやってる時間の8割は後ろに入れてる人間なので待ちキャラか遠距離強いキャラが良いなぁ~なんて思ってとりあえず色々なキャラに触ってみました。正直どのキャラも魅力的で楽しく動かせるだろうと感じさせてくれる部分があるのでとても悩みました。でもそんな時ある人のワーグナーを見て、「こんなに丁寧で綺麗に勝てるのか…」って思ったのを今でも覚えています。一目惚れに近い状態だったのかもしれません。それからワーグナーで行こう!と決めました。
肝心の師匠探しですが、自分から声をかけるほどのコミュニケーション力は当然なく、師弟杯のタグを利用してワーグナーの師匠を募集しました。すると驚くことに3分程度でリプライがありあっさり師匠が決まってしまいました。聞いたところ感覚派を自称している方でした。僕はどちらかというと常に言語化したい頭が堅い人間なので最初は正直不安でした。しかしながら実際に教えて頂くと想像以上にしっかり物事を捉えて師事して頂けたのに加え僕に様々な出会いを与えてくれました。僕はコミュニケーションが得意な方ではないのでとても益になり助かりました。尽力してくださったという言葉が一番だと思います。僕の師匠は感覚派を自称していましたが、大体すぐに言語化出来ないだけでしっかり理論に基づいた動きを感じ取ってプレイしてると思いました。師匠の対戦を見ながら動きの意図を辿っていると感覚派とは言えども行動に意図があることはしっかり分かりました。何となくという言葉を使いつつも結局考えても行きつくボタンを押してるなぁ~とは思う場面が多々ありました。自称感覚派の強い方のそういう意図を探るのも面白い作業だったなと思います。
振り返れば、僕の主な練習は やる、聞く、見る のローテーションでした。格ゲー始めて1年程度ですが、今までは当然フレンドなどもおらず、トレモ→ランクマ→自分のリプレイ→上手い人のリプレイを見る のループで少しずつ勝てる数が増えていく過程を楽しんでいました。僕の中で格ゲーの大前提があるのですが「美しく勝つ」これを一番に考えてプレイしています。それは今でもそうです。じゃあ格ゲーにおける「美しい」って何だと思いますか?僕にとっては「教科書」です。じゃあ「教科書」って???それはセオリーを遵守することです。
例えば
有利フレーム取りました→ボタンを押す(前に歩く、攻撃する)
→様子見(相手のリバサ無敵技警戒など)
こういう選択肢があるわけですが、基本的には自分の有利フレームなのですからボタンを押した方が強いですよね?守る側も同じわけです有利フレームを取られてるから基本はボタンは押さない。視点を変えて
ダウンを取られて起き攻めされてしまった→ガードする(投げ抜け仕込みなども)
→暴れる(通常技or無敵技など)
ダウンを取られて相手が起き攻めの展開です。これ普通はガードしますよね?これらの展開って格ゲーの種類関係なく格ゲーやってるなら恐らく10人中8人はガードしたほうが良いって言うんです。じゃあ、何故か?それが暗黙の了解すなわちある程度のセオリーだからです。だからこそリバサ無敵技は逆択(逆という単語を用いてるところがポイント)と呼ばれますし、やりまくってると相手は少し嫌な顔をするわけです。こいつ教科書読まないで格ゲーやってるな~(会話する言語を持っていないな)っていう感情が出てくるわけです。僕の根底にあるのがそこです。教科書=基礎の積み重ねを最も重んじています。だから僕は逆択と言われるものは10試合して1回もしない(正確にはしたくない)ということもざらにあります。大前提に僕の格ゲーの根っこはこんなところです。だからこそ、ある人のワーグナーに見惚れてしまいました。ただこれは師匠からも同じものを感じました。師匠も教科書を読み込んでる側だと思いました。考えていることは違うんでしょうけど、会話に要する言語を獲得している状態とでも表せば良いのでしょうか…。
じゃあ、ワーグナーにおける「美しさ」って?もうワーグナー見た目が美しいんですよね~~~!そんなことは置いといて師匠や周りの方々から色々書いていただいてものを読んで自分なりに考えました。
やっぱり強いぜ!ワーグナーのここが凄い!!!
〇全体Fが優秀な技が多い!
〇動きが早いので固めが優秀!そこからの投げが強い!
〇大幅有利F+強化できる必殺技がある!
〇中段が2種類もある!ガードポイントも付くぞ!
〇地味に優秀なICJC、アサルトもおまかせ!
〇突進技はとても つ よ い ぞ !
〇コンボは簡単+めっちゃ運ぶし強化〆できる√も沢山!
〇平均火力も文句なし!!!最大火力がちょっと低いだけ…
みたいにもっとたくさんメモしてあったんですが、こんな感じで。近距離での圧、それを十二分に発揮する画面端への運送も出来るわけです。ざっくりまとめるとインファイトで相手がボタン押せないよーって困っているところに投げやら中段やら、たまに様子見やらでハメに近い攻めを展開できるという所にワーグナーの強さの大部分があると思います。しかしながらこのゲームにはグリッドという守りにもボーナースがあるので凌ぎ切られたり調子に乗ってボタンを押しまくると攻めてる側なのに状況不利になってしまうんですねぇ…。ワーグナー使いは性能を活かそうするなら、強い攻めとそれを活かす攻めと守りのメリハリを求められるわけです。そういう部分のゲームメイクがワーグナー使いとしての美しさだと思いました。う~ん、難しい!!!
僕は最初、コンボから取り組みました。コンボは初心者~上級者まで出来るか出来ないかという一点においては平等です。だから僕はコンボゲーが好きです。そこで簡単に少し上手い人との差が埋まるからです。僕みたいなセンスのない人間からしたらとてもありがたいことです。だってコンボはトレモをやれば出来るようになるんですもん。コンボ選択とかそのほか難しいことは実戦でないと学べないことばかりですが、コンボは違う。コンボはトレモをしてるかどうか。こんなにありがたいことはありません。師匠からとりあえずこれ!ってコンボを教わってその日のうちに完走出来るようにしました。成功した動画を保存して暇な時に何度も見てタイミングも目で覚えました。よし!コンボは出来るぞ!やっとスタートラインだ!
という所で少し僕に迷いが生じます。ワーグナーって僕に合ってなくね???でもキャラ選択画面で目が合うので選びます。結局キャラ選びは目が合うキャラ。自分の好きを信じるのが一番モチベに繋がると思います。僕はワーグナーをすっかり好きになってしまいましたよ/////
師匠や周りの方々から対戦を通してシステム含めて様々なUNIの基礎を教えて貰いました。グリッドの重要性。それに伴ってシールドを押すことの大切さ。シールドグラ、ジャングラなどの投げの読み合い。ワーグナーというキャラの立ち回り…etc 列挙したらキリがないくらい沢山のことを教えて頂き、実戦も積ませて頂きました。僕もその度にメモしてトレモしてリプレイをみて、師匠や海外勢などの上手いワーグナーのリプレイを見てまたメモしてトレモして実戦という流れで練習しているつもりでした。約1か月の練習期間で対戦数だけで言えば2100戦。トレモも毎日1時間以上はやっていました。
結果は最速敗退でした。結論から言うとやってるフリだったんだなと思います。師匠や教えてくれたり対戦してくれた周りの人たちには少しも結果を残せず申し訳ないという気持ちはあります。しかしながら悔しさはありません。なぜなら心のどこかで僕はこんなもんだろとか負けて当然と思ってるからだと思います。負けたがりとか負け犬根性、負け癖そういう言葉で括れるかもしれません。じゃあ、何でそんなことを思うのか、考えればまだまだやれることが沢山あったのにやっていなかったからだと思います。やってるフリだけして毎日たくさん対戦してまたフリをする。やっぱり数も足りなかったと思います。普通の人からみたら沢山でも僕の力を考慮すると全然足りなかったんだと思います。僕には足りないモノがあまりにも多すぎますね。環境ばかり恵まれて本当に本人が残念な人間で悲しいですが…w
でも僕はもう教科書通り愚直に自分の格ゲーに向き合って行くしかできないので、これからも同じように格ゲー、UNIはずっと続けて行きます。凡人の延長線上に、基礎の延長線上に、誰でも出来る方法で色々誤魔化しながら、誰でも目指せる場所にいる人間でありたいと思います。ただもっと格ゲー上手くなりたいよね!って葛藤のなかこれからも時折フリを混ぜながら真面目にやっていきたいと思います。これを僕の格ゲーのフレンドに言ったら師弟杯ってかるたくんみたいなのじゃなくてもっと気軽でラフな人間を求めてるんじゃないかなって言われたので本当にその通りだと思いますw そんな人間とも一緒に遊んでいただけたら僕はそれだけで嬉しいです。
では長くなりましたがここらへんで
良き出会いを与えてくれたUNIと師匠に感謝と敬意を…