【CL大阪11-4 自主大会8-1準優勝】後攻型ガケガニテラパゴスexの思考過程🐢🦀🌱
お久しぶりです。かるたです。
今回の記事はイケダと作成し、(s9~sv8a)環境のCL大阪2025にて11-4の戦績で次回CLの優先権獲得、前週の自主大会で8-1準優勝を達成したガケガニテラパゴスexのリスト解説になります。
使い方はもちろん、使用に至った経緯についても可能な限り詳しく書きました。
冒頭部分は無料で読むことが出来ますが、本編の内容については有料とさせていただいていますのでご了承ください。
なお、本記事では公式用語ではない俗語も使用しますのでご了承ください。
使用リスト
〇環境評価
まずは、デッキの話に入る前に環境の概観から話をしていきます。
テラスタルフェス(sv8a)発売における最も大きな環境の変化はスボミーの登場です。
これまでのカースドボム、キチキギスexによって高速化した環境から変わり、グッズを多投した速い構築に対してグッズロックのリスクがつくようになりました。ゲームのスピードも落ち、メタゲームの変化もおのずと起こってきます。
▶メタゲームの推移
環境1週目 12/07~
・環境の速度低下
初週からレジドラゴVSTAR、リザードンexといったグッズを多く使用するデッキが減少し、その代わりにサーナイトex、ドラパルトexが多く入賞しました。この2つのアーキタイプに共通していることは中間進化がドローのシステムを持っていることです。
中間進化に乗ることさえできればグッズロック下でも特性のドローで盤面を作ることができるほか、自分がグッズロックを使う側に立っても序盤の準備に必要な時間を相手を止めて稼ぐことができます。そのため、この2デッキにとってのグッズロックは使う側、使われる側のどちらにも対応可能であり、得意なレンジで戦う助けになっています。また後半に強いこの2デッキにとってゲームのターン数が伸びることは追い風になってきます。
次に注目したいのがミライドンexです。
他の種アグロ系統と同じように早期に攻撃するための準備を整えることができる点で優秀です。1ターン目にはグッズロックを受けることがないため、そこで盤面を作ることができれば実質的にロックの影響を無視できることになります。
加えて、ミライドンexの他のアグロ系統との差別化点にテツノカイナexを序盤から動かせることがあります。
テツノカイナexのごっつあんプリファイを使用することで、スボミーの押し付けによるサイドの奇数進行の強要を無視することができます。序盤のハードルさえ乗り越えることができれば上位2つのサーナイトex、ドラパルトexにも強く出られる点も環境にマッチしているといえます。
同じ理由でルギアVSTARも評価できます。テツノカイナex、オーガポンみずのめんexのワザでスボミーのグッズロックの返しにサイド2枚を取る手段を持っており、相手側がスボミーを壁にして準備することに常にリスクをつけることができています。
序盤のハードルはミライドンよりは高いものの終盤までアタッカーを供給できる点が強力で、メタに食い込むことも頷けます。
環境2週目 12/14~
・ドラパルトex増加
・スボミーに強いTier2の台頭
前週の環境をベースに細かい部分での変化がありました。
まずドラパルトex、サーナイトexの2強の数が若干変化しました。サーナイトexに相性の良いドラパルトexが微増してシェア1位に。自身がデッキのテスト兼環境調査のために参加した自主大会でもこのドラパルトex >サーナイト exの傾向は優位でした。
流れを踏まえると、CL大阪ではドラパルトexがトップメタ。さらに踏み込むと、回戦数を重ねるごとにドラパルトexがサーナイトexを倒し、実質の単独Tier1になると考えました。
Tier2以降に目を向けてみます。
注目していたミライドンexとルギアVSTARの立ち位置は概ね継続。新たに食い込んできたのがソウブレイズex、古代バレット、ブリジュラスexです。
構造が単純なこの3デッキタイプはグッズロック下でもサポートを使用できれば攻撃までありつけることができます。加えて、進化元や古代の非ルールの種ポケモンが簡単にスボミーを倒すことができることが新環境で勝ちやすい理由になっていると解釈しました。
また、今回のCL大阪ではポケカデータバンクさんのデータをいつもよりも強く参考にしました。
このデータでしかわからなかったことは、ソウブレイズex、ミライドンex、ルギアVSTARのシェアが3つ合わせてドラパルトex、サーナイトexの2強の合わせた数と同等程度であることでした。
ポケカ飯さんから引用させていただいた表では入賞したデッキにサンプルが限られており、ぱっと見で強いデッキを評価しやすい反面、パワーの小さいTier2以降のデッキが実際のシェアより小さく見えてしまう場合があります。
当日はこれらのTier2以降のデッキにも見積もりより多くマッチすることを考えなければならないと、2つのデータの差から気づくことができました。
以上を踏まえて、Tier1に勝てるデッキ選択をすることが重要であることは間違いないのですが、今回はそれ以降のシェアにあたるアグロ系統上位3種(ミライドンex、ソウブレイズex、ルギアex)に対してもバランスよく戦えるデッキを選択することが求められました。
シェアの変動がある中で、シティリーグのトーナメントに上がっていないデッキの環境についても大まかに捉えることができるポケカデータラボさんの存在は唯一無二です。
ここにあるデータのお陰で入賞しているデッキ群と実際の環境の間にある認識のズレを補正することができました。
また、データが実際の環境のどの部分を抽出しているのか理解することは細かな傾向を捉えることにも繋がるので、意識してみるとより考察が深くなり面白くなるかもしれません。(勝率まで交えた検討等…)
今回名前を挙げさせていただいたポケカ飯さん、おすぎさんをはじめ、X上にデータをあげてくださる有志の方々には頭が上がりません。いつもありがとうございます。
〇デッキの選択理由
前置きが長くなりましたが、デッキについての解説に入っていきます。
最初にガケガニテラパゴスexの構造上の強みについて挙げてみます。
ガケガニテラパゴスexは、いわゆる種アグロに分類されるデッキです。
後攻1ターン目から早期に攻撃を行うことができることに加え、グッズロックや、毒による気絶でキチキギスexの特性を封じられる点から相手の要求を上げられる特徴があります。
そのため、丁寧に要求を押し付けることで相手が反撃しにくい状況を作りだしてリードを広げることができます。
加えて、現在は後攻の強い環境であるため先攻を取らされることも少なくないのですが、先攻でも1ターン目からサイドを進められ、場合によってはそのまま種切れで勝つこともできるという異色の性能を持っています。
使われる側の視点に立った時にもシェアの大きなデッキではないことに加え、対応しなければならないプレイが多いため、初見で100%のプレイがされくいことも大きいです。
構築がテンプレ化していないことも踏まえ、相手に自分のしたいことが読まれにくいことは相性以上の勝率を叩き出すことに貢献します。
▶本構築の相性表
簡単にまとめると、シェア上位の相手に対して満遍なく戦うことができるところがこのデッキの相性上での強みです。特にドラパルトexとTier2上位に五分以上に勝率があると考えていたため、使用する理由として大きかったです。要するに通りが良い状況でした。
また、これはデッキの動きがわかっている検証での相性をまとめたものなので、相手がプレイに対応できなければ実際の相性より高く勝率を出すことができます。
持ち込むにあたり、不利対面であるブリジュラスex、古代バレットに弱いところは不安要素ではありました。しかし、ブリジュラスexはCL大阪の前段階ではデッキタイプの開拓が進んでいないこと、古代バレットはデッキの難易度が高いことが選択しづらい要因としてあると踏み、シェアは限られると願ってここは割り切っていました。
現在はブリジュラスexがCL優勝の影響で若干多いですが、ソウブレイズexやリザードンexが少しづつシェアを伸ばしているため、今後も環境を見て使用できる機会はありそうです。
▶大会でのマッチング
構築は前週の段階で完成していたので、同じ60枚での結果となります。
[じゃんけん勝ち:後攻選択]
以降は有料部分となります。
有料部分の内容は構築意図、使い方、プラン、テクニックになります。
ガケガニ側の考えているプレイを知ることで対策したい方、使用を考えている方に向けた内容となっています。
Fレギュの残りの期間にシティリーグが控えている方や、大会に出る予定がある方に価値のある内容になっていると思うので是非ご購読の程よろしくお願いします。
内容の質で購入を迷われている方は無料開放している過去記事がありますのでこちらを参考にしてみてください🙇♂️
〇リスト解説
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