紹介シリーズ【か】~神柱 茅の輪くぐって 初詣
都城駅から徒歩10分程度のところにある都城の総鎮守、神柱神社。
昭和53年に造られた神社の大鳥居は石造で高さ25m幅33mと、日本一の大きさを誇る。いうまでもなく都城のランドマークである。
神社は1026年、鹿児島県一帯を治めていた島津家の命により、平季基(たいらのすえもと)が開拓のため移住した際、天照大御神の神託を受け、伊勢神宮より大神の分霊を奉祀したのが始まりといわれている。天照大御神と豊受姫大神他、五柱の相殿神を祀られている。以降、神柱神社は島津家代々の参拝所として歴史を刻んでいった。当初は梅北にあったが1873年(明治六年)年、現在の小松原町に移設されている。
神柱神社の名物は、十二月末になると神柱宮の本堂境内への正面階段を上ったところにある鳥居にかけられる、茅草で作られた大きな”輪っか”「茅の輪」だ。これを八の字を書くように三度くぐると、疫病や罪穢が祓われるといわれている。
「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」といわれ、そのとおりにしたところ、疫病から免れることができたというのが由来。それゆえ、当初、茅の輪は人々が腰につけるほどの小さなものだったが、時代が経つにつれて大きくなっていった。
今日では、茅の輪くぐりで心身ともに清らかになって、新年を新たな気持ちで迎えるのが”みやこんじょ”のならわしだ。