PBP2023 走ったメモ02 ~走行計画と実績~
この記事ではどのような考え方で走行計画を作ったかと、実績について記述する。
実際使った計画表と、分かる範囲で書き込んだ実績は以下の通り。
到着時刻は、PCは公式のデータ、WPはStravaのログから取得。睡眠時間は大まかな時間を覚えておいたのでそれを記入。
滞在時間についてはStravaのログから大体の時間を拾ったので、数分のズレはある。
走行計画
どのPCにどれくらいの時間でつくか、どれくらい滞在するとどれくらいになるか、などの計画を立てた。
これまでのブルベでも、600km以上だとPCの予定到着時刻は計画していたが、PBPではPCの滞在時間が馬鹿にならないほど長い、ということだったので、滞在時間なども含めた計画を立てた。
というか前の記事の通り、baru様の記事( https://cannonball24.com/pbp-2023-how-to-make-a-driving-plan/ )で公開されているものをほぼ丸パクリした。
仮眠をしないPCの滞在時間については何も分からなかったのでパクったものから何も変えず、仮眠を含むものについては到着までに走った距離を基準に、これまでのブルベでの感触で滞在時間(仮眠時間)を決めた。
ただ、ここで 滞在時間≒仮眠時間 と考えてしまったために実績では想定より短い仮眠となってしまった。
今回の実績のデータから考えると、仮眠時間を考えるときは滞在時間から1時間~1時間30分ほど引いた時間を仮眠時間と考えた方が良さそう。
どのPCで仮眠するか、についても色々ごちゃごちゃ考えた上で丸パクリにした。
ただ2回の大仮眠をLOUDEACを取るというのは、ドロップバッグがLOUDEACにあるので仕方なくそこにした、という面も大きい。
次回の装備編の記事で触れるが、ドロップバッグには寒さ対策の為に寝袋も入れていたし、大仮眠のタイミングで着替えをしたかったのでこうなった。
距離的にもちょうど全体を3分割する感じの位置にLOUDEACがあるし、ドロップバッグがこのPCに設定されているのは、ここで仮眠を取るのが想定されているからのような気がする。
走行計画の運用
走行中に走行計画をどう見ていたか、どのように役に立ったかというと、
まず自分のサイコン(Garmin Edge530)には自作のデータフィールドを入れて表示させている。
このデータフィールドは、Garmin Connectアプリから設定した速度で走ったときに、次のPCに何時に着くかを表示する。
この表示されている時刻と走行計画の予定到着時刻を比較し、計画より前倒しできてるか、それとも借金状態なのかを判断し頑張り具合を決めていた。
以下にリンクを貼っておくので、もしよかったら使ってみて頂きたい。
ちなみに上記表示だと、43km先のPC1に平均15km/hで走ると、到着予測時刻が18:38ということがわかり、走行計画の到着予定時刻と比較しそれより前ならあまり焦らず、それより後ろならちょっと頑張る、という感じ。
設定する速度は、前半は少し速めの速度、後半は少し遅めの速度を設定し実際に走る速度速度から数km/hだけ遅い速度で計算されるようにした。
後述するが、最初の大仮眠でやらかしたせいで、走行計画でなくPCのクローズ時間との戦いになってしまったので、PC4~PC5の間は到着予想時刻がPC5のクローズ時刻より後になるという有様になっていた。
もちろんこの区間は「ちょっと」でなく「だいぶ」頑張ってた。
実績と分析
平均時速とPC滞在時間
走行時は上記の通り、予測の時刻をベースに頑張り具合を決めて走っており、走行時の平均時速は計画を上回る速度にすることができた。
しかし、全体的にPC滞在時間が計画より長くなってしまい、計画ではPCの合計滞在時間が19時間10分だったのに対し、実績では25時間30分を超える合計滞在時間になってしまった。
原因として、
計画上のPC滞在時間は結構ガチで急がないと達成できないが、ちょっと周りを見て回ったり、ゆっくり食事をしたりしていた。
仮眠時間の計画に不備があった(滞在時間≒仮眠時間と考えてしまっていた)ため、仮眠を含むPCでの滞在時間が長くなった。
の2つが多分大きい。
PC滞在時間の短縮は、もし次回参加するとしたら意識したいところ。
ただ滞在時間を短縮するとしても楽しみを削ってまではしたくないし、今回できなかったパリ・ブレスト・パリの道中でパリブレストを食べる、は次回こそやりたいのでPC滞在時間の中の何を短縮するのかは今後考えたい。
仮眠
仮眠の方法として、600kmブルベや1000kmで検証した仮眠方法(耳栓・アイマスクを装着、腕時計のバイブで起床)を実施した。
今回のPBPは気温が高めだったこともあって、防寒はそれほど考えなくてもこの方法で快適に眠ることができたが、快適過ぎたのか最初の大仮眠(LOUDEAC)で1時間寝坊してしまった。そのせいで次のPC(PC5)がすっげーギリギリになった上、PC5の前のシークレットPCでは、仮想クローズの2~3分前に到着したことになってる。ちなみにシークレットPC前のWP3では仮想クローズ7分後だったので、本当にギリギリ。
快適に寝る方法も重要だが、計画通りの時間にしっかり起きる方法も確立しておいたほうが良かったかもしれない。
後半では、前半での遅れを取り戻すために睡眠時間を削る羽目になってしまい、過去最高に眠気がやばいブルベになった。
普段のブルベでは、前日寝てない状態でも仮眠なしで400km走れるくらい眠気耐性は高い方だが、今回は道中、眠気のせいで幻覚を見るほどまでになってしまった。(走行中に、存在しない日本家屋の軒下が目の前に現れ、何も無いところで緊急回避行動を取ったくらい)
で、これに対処するためには仮眠を取るしか無いわけだが、仮眠はPCで取りたかった。そのため、PCにたどり着くまでの応急処置として、トップチューブにまたがったままハンドルに顔を突っ伏して一瞬だけ寝る方法を試した。
この方法だと、一瞬寝落ちして足がガクッとなるー>起きるという状態となる。自分の場合、一瞬の寝落ちを6~7回繰り返すと30分~60分くらいは最低限走れるくらいには回復した。
走行計画に併記してある実績で、睡眠時間が30分となっているのはこの状態でたどり着いたPCでちょっとだけ仮眠を取ったもの。
このときの仮眠はそれまでの仮眠で腕時計のバイブで起きることに慣れていたおかげもあってか、一瞬で眠りに着いた上でバイブで飛び起きる事ができた。
まとめ
先人たちの走行計画をパクった
PC滞在時間は長めに見積もったほうが良かった
仮眠の場所をどこにするか、ドロップバッグの場所とか距離とかで決めた
PC滞在時間≒仮眠時間ではない。仮眠時間はPC滞在時間 ー 1.5時間くらいで見積もったほうが良い
仮眠から確実に起きれるようにしておく
やべー眠気に道中で対応できるようにする
次回は使った装備や持っていったけど使わなかった装備など、装備についての記事を投稿する予定。