演技って
今更ながら悩んだり、何度も指導を受けたり、開き直ったりしながら、少しずつ役作りを重ねている。
台本を読み進めるうちに自分で作っていく役の性格や人物像、他の役者の人達との掛け合い、キャッチボール。全てにおいて私に足りないもの。
化学反応が起こらないまたは起こせない。
今私が受けている演出は、スタニスラフスキー・システムというものを根底に置いている。
他にも演技に対するメソッドは幾つもあるが、私はこのスタニスラフスキー・システム以外に知らないものが多い。
演劇マンガの金字塔「ガラスの仮面」から受けている影響も多大にある。でも私は北島マヤのような天才ではないし、姫川亜弓のようなストイックさもない。
本当に凡人だと思う。
それでも演劇が好きで、劇団でも役を貰えて、そんな私に出来ることは、何度でもめげずに向かっていくこと。どんなに解釈が違っても何度も修正し、どんなに怒られたとしても何百回でもやり直していくぐらいの根性を持つことだ。
それと台本を読み返し読み返し、できる限りのイメージや引き出しを作っていく。
後1週間で何としても本番に通用するもの、観客を楽しませるものを作り上げたい。身体中を研ぎ澄まして拾える気持ちを投影して、舞台で爆発させたい。
台本があるからセリフを発するんじゃない。
その人物の全てが自分に落とし込めて初めて役としての言葉が出てくる。
感覚だけで分かったつもりになってるだけでは、
それは叶わない。
今、気持ちを整理するためにこれを綴っている。
自分のダメさ加減を見つめ直して、そこから脱するのにネガティブを吐き出している。
私は誰で何歳でどんな人なのか?
性別は?性格は?家族は?
自問自答をしてみる。
上演まで後何日しかない、じゃない。
まだこれだけの時間がある、じゃないか。
そう思って気持ちを切り替えてやっていこう。
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