自死

まるで流行しているかのような「自殺」報道に、偶に吐き気すら覚える。芸能人の「自殺」と見られるニュースの数々。何故、彼ら彼女らの自死が後を絶たないのか。

これにSNSが絡んでいるのは言うまでもない。

匿名性の高い(あくまでも素人目)ネット社会で、公表されている有名人を叩く事に罪悪感を覚える人がどれだけいるのだろう。

言っていい事と悪い事の区別が麻痺している。そんな社会は、実世界でも大きく変わっている。

そして幼い命を軽んじるニュースの多さにも驚くばかりだ。「殺すつもりはなかった」と皆言うが、非力な小さい人間に暴力を与えたらどうなるか、想像もつかないのだろうか。私には信じられない。

同様に、一人一人の発する「悪意のない誹謗中傷」も数が集まれば大きな波になる。それは計り知れない程畝って、人1人を飲み込むには十分な威力を発揮するだろう。その自覚を持つよう啓発し、私自身もその無自覚な悪意を発信しないように気をつける必要がある。

人を死に追いやる事は簡単だ。
救うことより何倍、何十倍も。

どんな理由かは本人にしか分からない。
残された者はその何もかもを背負わなければならない。

本当に辛い時、心が壊れた時は誰にもSOSは出せない。そしてきっと自分でも分からないまま違う道を選んでしまうと思う。

一言「助けて」と言えたなら。
死なずに済んだ人もいるかもしれない。

今一度、ネットの在り方を考えたい。

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