キャリア
私が演劇、役者活動を続けて約18年になるだろうか。
WSがあればあちこちを渡り歩き、劇団に入ったり退団したりしながら、舞台に僅かながら立たせてもらい。
結果として、役者を今も続けている。
ある人はもう素人ではない、これからは自分が舞台に立つより後輩育成に入ってもおかしくない時期だという。
私はまだ自劇団の旗揚げさえできていない事が、自分のあらゆる怠慢と力不足だと思っていた。それはそうなのだと今も思う。
これから演劇を始めたい、興味があるという若い人に私が教えられる事は限られているけれど、小さな器にご飯をてんこ盛りにするように、精一杯の背伸びをすれば、その中から何かを掴んで羽ばたいて行く人も居るはずだとある人は言う。
それは私のキャリアと呼べるものなのだろうか。
全くの素人からは幾らか上れたとも思う。
それは経験値なのだろうか。
今分かっているのは、自信が持てていない、という事実だけ。漸くこれを演りたいと思う題材が見つかったばかり。脚本起こしまでもう少し時間がかかる。
それでも一人芝居で旗揚げ公演をする、という目標は持ち続けたい。それと並行して新人育成のための企画をもう一度考えよう。そして実行しよう。
私にキャリアがあるなら、それを伝えられるように努めよう。これまで学んできた、学ばせてもらった事を自分でアレンジしてみよう。
考え方を変えて視点を増やして。
今年中にか年を越すかは分からないけど挑戦する。
それが成功したら、その時こそ私のキャリアになる。
信じるしかない。