カタチ
消しては書いて書いては消して
そうして生まれた言葉も失った言葉も
結局はワタシに還る。
誰かが紡いだ言葉のショ一ルを
同じ柄で重ねないように
ワタシの言語で届けられる物語を目指して
いつまでももがき続けていく。
キミもそうしてきたのかな。
あぁ、雑音が混じってしまった。
狂おしく醜く歪んだこの世で
溢れかえる言葉はとてつもなく膨大で
いつだってワタシは出遅れた。
心を澄ませて耳を塞がなければ見える言葉も
今はシャットアウトさせてほしい。
言い訳だとアナタは言うのでしょうね。
星の数以上もある小さな言葉の一つ一つに
意味をつけて
ワタシはどんな布を織ればよいのだろう。
まだカタチは見えないまま。