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赤いアルバム

先日美容院の片付けをしたのね

25年

一人で支えてきた宝だったな

一人ってさ

なぜか

楽なんだよね

誰かに遠慮することもなく

誰かに頼ることもなく

選択

決断

責任

すべてが自分の中にある

かと言って一人で生きてきたとは違うのね

いつも誰かに守られて

いつも誰かに支えられて

ちゃんと分かってるんだよね

片付けをしていたら

赤いアルバムがでてきた

最初の結婚のとき

おかんから渡された

わたしの思い出

赤ちゃんのときから

わたしの顔変わってないのよね(笑)

幼稚園のときお父さんさんのお友だちから

「駅に置いてきても必ず連れてきてくれるだろうな」

ってほど、お父さんに似ていたと言うw

ずっと

変わらぬ

やんちゃな

わたしがそこに写ってた

お父さんがね

わたしの頭をね

愛しそうに

撫でてるのね

怖いだけだったお父さん

会話など殆ど出来なかったお父さん

あんなに優しい眼差しで

わたしを見ていてくれたんだなー

見なくてもいいものをみてしまう

気付かなくていい温度を感じてしまう

文字からも

見えない顔からも

スマホからも

感じちゃうんだよね

霊感とは違う

例えようのない

感情

頭を触ると

伝わる感情

頭を触ると

気付いてしまう感情

でも

嫌いじゃない

手から伝わる僅かな波動

落ちる瞬間

手を通してすべてが分かる

「まきねぇはなぜヘッドスパに拘るの?」

「癒したいからかなー」

「なぜ癒したいの?」

それはね

癒したいのは自分自身だから

掌の中にある

その人の頭を通して伝わる

癒しの瞬間に

わたし自身が癒されるのが

わかったから

忘れていた

赤いアルバム

もう忘れないよ

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