#111 水鏡天満宮のご紹介
2021年9月15日の音声配信分からです。
この日、お買い物の用事があり
その際、水鏡天満宮にお参りをしました。
わたしは現在、福岡市に暮らしていますが
その中心地となっている地名に
「天神」と言う所があります。
福岡には「中洲」という繁華街がありますが
街全体がコンパクトなので、
その中洲にほど近い町名です。
そしてこの「天神」という名の所以になったのが
こちらの「水鏡天満宮」です。
天満宮といえば福岡では
やはり太宰府天満宮を連想されると思います。
実は、私は福岡に移り住み
太宰府で暮らしたこともあります。
また、京都の梅丸神社や菅原神社とご縁があったり、
大阪天満宮など、天神さまには
いろいろ親しみがあります。
そして今は、こちらが一番近く
更に、うちからみて
いわゆる鬼門方向にあたるので
よくお参りしています。
ビルの合間にある小さな境内ですが
お正月などは特に、
周りの企業や店舗の方がとてもたくさんお参りされて
なかなかの賑わいをみせる神社です。
音声はこちらから👇
ご存じの方も多いでしょうが、天神様、天満宮の神様は
菅原道真公でして、京より大宰府に左遷されるわけですが、
その途中途中でお立ちよりになったと言われる場所に、
大阪天満宮や神戸須磨の綱敷天満宮、
山口の防府天満宮などを筆頭に
小さなお社もたくさん作られています。
そして九州に入られて、そこからさらに、
いろんなエピソードが残されています。
さて、この水鏡天満宮ですが、
元々は私が今、来所スペースにしている場所の
すぐ近くにあったそうです。
わたしは全く知らぬまま越してきたのですが
かつての参道にとても近い所にいます。
これにもとてもご縁を感じました。
また、この近くには川が流れていまして、
「姿見橋」と言う橋がかかっています。
道真さんは大宰府までの道の途中、
この水面に自分を映して、
その焦燥した姿を嘆いたそうです。
そこで休んだのかもしれません。
この場所に社殿が建造され「水鏡天神(すいきょうてんじん)」
「容見天神(すがたみてんじん)」と呼ばれていたそうです。
今は跡地として碑だけあります。
さかのぼりますと江戸時代初期、
この場所にあった水鏡天神さんを
初代福岡藩主・黒田長政が現在の場所に移したそうです。
黒田長政さんといえば、私が思い出すのは
NHKの大河ドラマ軍師官兵衛です。
官兵衛の息子さんで、
ドラマでは松坂桃李さんが演じておられましたね。
その長政さんが
福岡城の鬼門にあたる場所と言うことで
現在地に東の鎮守として移したそうです。
ちなみにその福岡城というのは、
以前Paralympicsの道下選手が練習していてわたしも走る公園と、
雨の日に収録したことがあるラグビー場の近くにあります。
そして、ここに天神様があるから、
福岡の中心地に天神と言う地名がついています。
お話しながら思いつきましたが
太宰府天満宮やその近くの大宰府政庁跡地についても
今度、お話させていただきたいと思います。
でも同時に思いましたが、
太宰府は別にして、
天満宮というとやはり私は
北野より、大阪天満宮を思い浮かべ、というより、
天満橋筋商店街を思い出してしまうようです。
自由に行き来ができない時が続いているから
また早く関西に行きたいな、と、思いますし、
道真さんが帰りたいなと思った気持ちと
似ているのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。