雨の予報だったら撮影はどうするか?(初心者の映画制作講座)
撮影のために準備すべきことはいっぱいあります。
でも、
絶対に準備できないこともあります。
そのひとつが、天気。
撮影日が近づいてくると、監督であるあなたは、
役者・スタッフからよく聞かれることになります。
「雨天だったらどうしますか?」と。
特に、天気予報が傘マークがついてたりすると、
その質問頻度と深刻さは増す一方です。
でもね、
「当日の朝、決定します」
この一言でいいんです。
撮影の日の朝起きた時、
その天気でOKかどうかは、経験で判断できるようになります。
逆に言うと、その経験を積むこと自体が、すごくいい準備になるんです。
では何をするか。
シンプルです。
撮影するんです。
ビデオ撮影がベストですが、デジカメ写真でもいいでしょう。
とにかく、撮影するんです。
カンカン照りの映像
雲が多い晴れの映像
薄曇りの映像
完全な曇天の映像
小雨の映像
雨の映像
これだけの種類、撮影経験を積んでおくといいでしょう。
いつ撮影するか?
ロケハンに行くでしょう。
スタッフや役者と簡単な打ち合わせをするでしょう。
それぞれのタイミングでカメラを回すんです。
それらが常に全く同じ天気であることはまずないでしょう。
だから、いろんな種類の天気を撮影することになります。
そして、
撮影した映像、写真を、パソコンモニターで、
できれば大きなテレビ画面で見てみる。
それぞれの天気の時、どんな映像で撮れているか。
実際に目で見た景色と、撮影された映像から受ける印象の違いを見ること。
大事なのは、
自分が撮りたい理想の環境を追い求めることじゃなくて、
(まあ、余裕があるなら是非そうしてほしいけど)
★ここまでならありかな、というラインを知ること。
例えば、晴れの設定だったけど、この曇り程度なら問題ないな、とか、
小雨ならなんとか許容範囲だな、というラインを知ること。
こんな小さな経験の積み重ねが、実際の撮影現場で役に立つのです。
多少の小雨であれば、地面を映さなければバレない、とか。
つい先日も、抜けるような青空のシーンを、薄暗い夕方に撮影しました。
自然は、こちらの理想通りに動いてくれません。
映像が理想的でなくとも、とにかく撮影してしまえ!と思います。
どうしても嫌なら、後で撮影し直しはできますからね。
あとね、
撮った映像を見て、細かい天気の違いって、
意外とバレませんよ。
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