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撮影と編集は同時に学べ!
映画を作りたい時、
一体、どこから学べばいいのでしょうか。
これ、人によって意見が分かれます。
「シナリオは王様だ!」とシナリオ学校に通う人、
「カメラが大事でしょう」とカメラ雑誌をめくる人、
「編集を学べばいい」とパソコンのスペックを調査する人、
「映画とは演じることだ」と演技論に夢中になる人、
「演出がすべてである」と多くの監督の演出術の本に没頭する人、
・・・この辺りがメインどころでしょうか。
正直、どれが正解か、なんてありませんし、
全て正解とも言えるわけですが、
僕はあえて次のように叫びたいと思います。
【まずは、撮影と編集を同時に学べ!】
と。
僕の意見も、唯一の正解ではありませんよ。
ただ、最初に、
どれか一つだけを学ぶのは、僕は反対なんです。
なぜなら、一つだけだと、
<妙に知恵がついちゃうから>。
一ヶ所だけ知恵がつくと、
そのほかの部分も
引きずられて理想が高くなりがち。
で、映画を作るとき、自分の首を絞めちゃうんです。
この具体例を書いちゃうと、
だれかの悪口みたいになっちゃうので、
やめときます。
その代わり、
【撮影と編集を同時に学ぶこと】
のメリットを語らせてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1737766145-qLYwbcJfDCEudk8FBRjV23ml.jpg?width=1200)
撮影と編集は、<対>になっています。
そして、この両方を同時に考えることで、
映画作り全体のバランスが保たれていきます。
つまり、初心者でも
映画が現実的に作りやすくなるんです。
例えていうなら、
<撮影と編集>は、
<買い出しと調理>の関係です。
買ってきたものの範囲でしか
調理はできないし、
買い出しする時は、
調理のことを考えて素材や数量を考えます。
買い出しと調理は<対>ですよね。
まず、
撮影してから編集をやってみることで、
「あれを撮っておけばよかった」
「こっちから撮ればよかった」
「ここをもっと長く撮っておけばよかった」
「ここはアップで撮ればよかった」
・・・など、改善点がどんどん具体的になります。
そして、
編集してから撮影をすることで、
「音は後から足せばいいな」
「ここは編集で直せるな」
「これは編集では処理できないから、きちんと撮っておこう」
「これも撮っておけば編集で使えそうだ」
・・・など、編集を見越した思考ができるようになります。
撮影と編集が、
<対>になっているからこそ、
どちらかだけにこだわってしまう、
ということが避けられます。
![](https://assets.st-note.com/img/1737766176-JCubd1n5qLtOlZWYf0r3X8FT.jpg?width=1200)
撮影と編集を同時に学ぶ。
そんな場を用意したくて、
僕は、長年、ワークショップを開催してきました。
カルフのワークショップでは、
1日目に課題シナリオをみんなで撮影し、
2日目に、全員がそれを自分で編集します。
編集すると、撮影を後悔することになるんです。
「あれを撮っておけばよかった!」
「思った感じに撮れてない!」
「あー、余計なものが入ってる・・」
こういった、後悔の一つ一つが、
次に自分で撮るときの起爆剤になります。
僕はこのワークショップを20年もやってて、
正直、初心者の方が何に後悔するか、
実は、かなりわかってます。
(初心者の悩み事はほぼほぼ同じです)
でも、それを事前に指摘されると、
「うるせーなー」となるのもわかってる(苦笑)。
とはいえ、どーーーしても伝えたい、
これだけは絶対に注意して欲しい、
ということを、しぼってしぼって、
撮影前にレクチャーするようにしています。
それを教えろよ!
と思うでしょう。
でもね、ここで書いても伝わらないし、
ピンとこないから興味も持たれないんです。
例えると、
老人が若者に、「歯を大切にしろよ」とか言う感じでしょうか。
実際、
1日目の撮影前のレクチャーで
僕はかなりしっかりとお伝えするんですが、
撮影が始まると、ほぼ無視されます。
(これも、毎度のことなので、慣れっこです)
そして、2日目の編集を通して、
「オリカワが言ってたのはこれだったのか!」
とようやく腹に落としてもらえる、というわけなんです。
やっぱり、
撮影と編集はセットで学ばないといけない、と強く感じます。
カルフの映画制作体験ワークショップ。
最後までの実際の体験を通して、
実践的な知識をつけてもらう場です。
うまくいかないことも多いです。
それも、やってみないとわからないんです。
「知ってる」と「わかった」の間を埋めます。
安全な場所で、楽しく失敗することで、
ネットや書籍では学べない経験をしてください!
▼2月に募集開始します。
第29回映画制作体験ワークショップ(東京開催)
5月24日(土)/25日(日)
https://eigaschool.com/