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突然VJをやることになった(1)情報収集編(Mac向け)
知り合いのDJから「VJ、できませんか?」と声がかかりました。
VJとは、音楽に合わせてリアルタイムで映像を切り替えるパフォーマンスのこと。
今回はクラブイベントやフェスではなく、
ビジネスマン向けの企業イベントでのVJ、という特殊な事情だそうです。
僕にとっての映像とは事前に作り込まれたもの。
リアルタイムで組み合わせるVJのスタイルは経験がありません。
というか、考えたこともなかった。
しかし、他に頼める人がいないようだったので、
「やってみます」と回答しました。
(もちろん、経験ないことも伝えて)
その段階で、本番までは2週間でした。
(※)TOPの画像は、「こんな感じなんだろうか?」と現場の様子を事前にイメージしたものです。
▼情報収集の壁
とにかくまずは大急ぎで情報収集を始めました。
まずはYouTubeで「VJ やり方」で検索。
ヒットはするものの、どれも数年前の動画ばかりでちょっと不安になる。
ネット記事もいくつか見つかりましたが、「最低限これを揃えよう」という情報が、まちまち。
noteに書かれているVJに関する記事もすべて読んだと思います。
結果的にこれらが一番参考になったかな。
知り合いのクリエイターや映像仲間に聞いてみましたが、「やったことがない」「知り合いにやっている人はいるけれど・・」という反応ばかり。
中には「怖くて自分は手を出さない」というコメントまで(勘弁してくれよ)。
ここまできたら、もう、自分で試してみるしかありません!
▼必要なものを用意していく
あちこちの記事で書かれてた「必要なもの」を片っ端から集めます。
大きなものは次の3つ、と判断しました。
VJソフト
プロジェクター
映像素材
※DJソフトとスピーカーは、DJにお任せなので。
【どのVJソフトを使うか】
VJソフトはいくつかあるようで、紹介されてるものは片っ端からサイトにアクセスしたりダウンロードしたり。
結果的に、無料(体験)版があり、僕のMacで問題なさそうだったVDMX(バージョン6)で一旦進めることにしました。
【プロジェクター】
今回のVJには悩ましい問題がありました。
それは、ビジネスマンが集まる『昼間』の開催だということ。
プロジェクターの明るさが心配。
昼間でも使えるプロジェクターというのは、調べれば調べるほどかなり厳しい条件のようで。
ルーメンとかansiルーメンとかISOルーメンとか、いろんな単語が飛び出して、困ります。
言葉の定義を調べたいんじゃなくて、どのプロジェクターがいいのかを教えて欲しいのに・・。
自宅にあるMyプロジェクターは2600ルーメン。
部屋が暗ければあまり問題ないのだけど、もっともっと値の大きいものがいい。
結果、「出せる予算の中で一番高いものをレンタルする」ということで落ち着きました。
スクリーンは、現地会議室の白い壁一面を使います。
【映像素材】
VJでは、映像素材をリアルタイムで流したり組み合わせたりします。僕が有料契約している動画素材サイトで「VJ」で検索したらたくさんありました。
無料でも動画素材は入手できるので、「VJ 無料素材」等で検索してみるといいでしょう。
問題は、「どんな素材が適切なのか」「どのくらい用意すればいいのか」。
今回の会場では、大勢のビジネスマンが名刺交換、営業活動、会場説明も行なうそうで、それを邪魔しないものにしないといけない。
また、昼間の開催でもあり、白っぽい映像は、何が写ってるのかわかりづらいはず。全体的に、背景が黒く、色のくっきりしたコントラストが強い図形や映像がいいのではないか、と仮説を立て、次のようなものを全部で50種類ほど集めました。
「幾何学系」
「ドローンなど自然系」雪山、動物の群れ、スノボ
「タイムラプス映像」大都会が夕暮れになるとか、首都高を高速で走るとか
あと、クライアント企業のロゴマークもね
▼実際に触りながら実験開始
【VJソフトを触ってみる】
VJソフトVDMX6は、無料体験版を触っているうちに、なんとなーく慣れてきました。
そもそもその使い方が正しいのかどうかわからないけれど、
映像と映像を組み合わせて表示できればそれでいいのです。
【機器を接続して投影してみる】
ネットの記事でも、「これは必須」「これがあるといい」と書かれたものはありました。
しかし、機材、ソフトを列挙するだけで、それらをどう組み合わせるのかという部分が薄い。
今回の主な登場人物は次のとおり。
<VJ側>
・自分のMac(VJソフトVDMX6を操作)
<DJ側>
・Mac(DJソフトを操作)
・DJターンテーブル
・スピーカー
<VJ-DJ共有>
・プロジェクター
・ATEM mini pro(VJ用MacとDJ用Macをつなぐ)
僕のMacとDJのMacを切り替えてプロジェクターに表示する。
僕が独自に導入したのが、ATEM mini proです。
これは、オンライン研修で自分が講師をやるために使っている配信機器。
2台のPCの切り替えにこれが使えるんじゃないか、と。
紙面で全部つないで考えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1738664869-O6PeUbEpJQRzGu3cdIVLXk7n.jpg?width=1200)
ケーブル・端子関係は重要チェック事項です。
例えば、端子が合わない。ケーブルが反応しない。
そして、会場によってはケーブルの長さが足らない・・・。
自宅で、接続チェックも行いました。
VJソフトの映像が問題なく投影されるように。
2台のPC(VJ用とDJ用)がスムーズに切り替えられるように。
![](https://assets.st-note.com/img/1738665263-I5RACHGoNO76v3rdtYflcWbk.jpg?width=1200)
【DJからの提案】
ここで、DJから提案が。
その場の会場のリアルタイムな映像を取り込み、他の映像とマージできないか?と。
「また無茶なことを・・」と思いながら試してみたところ、スマホの映像を簡単に取り込めるではないですか!
とても面白い!
こういう思いつきは1+1を3にします。
【その他】
当日の服装が心配になりました。
VJっぽい服装が必要なのか?
なんかおしゃれっぽい帽子を被ったり、大きめのサングラスをかけたり。
YOASOBIとかCreepy NutsとかをYouTubeで見て、「こういう格好が必要なんだろうか」とじんわりと不安が増していきます。
▼最悪の状況も想定しておく
わからないことだらけだけど、最悪の状況も想定することで気も楽になります。
僕のVJソフトがダメだった場合は、DJソフトからの映像のみ流す。ATEMですぐ切り替えられるようにしておく。
VJソフトがうまくいかなかった時は、事前に映像をMIXした30分くらいの長いものを作っておき、それをただ流す。
また、自分の当日の行動を細かくマニュアル化しました。
たとえ頭が真っ白になっても、そこに書かれてることを一つ一つやればいいようにしておく。
▼準備編のまとめ
サンプルでVJ動画を編集して用意し、クライアントとオンライン打ち合わせ。反応も良かったので、ほっと一安心でした。
同時に、当日は想像以上に自由なこともわかってきました。
楽しみなような、不安が増したような・・。
自分でいろいろやってるうちにわかってきたこと。
それは、VJにはさまざまな方法があり、正解は一つではないということ。
だから、いろんな記事を読んでも「ぴったり!」がなかったわけだ。
次回は、実際の操作編!
ソフトの使い方や当日の動きについて紹介します。
おまけ
今回、非常に参考にさせていただいた記事です。
本当にありがとうございます。
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