「決定稿」の本当の意味(初心者の映画制作講座)
シナリオが完成すると、それを「決定稿」と呼びます。
撮影が終わると、「クランクアップ」と呼びます。
編集が終わると、「完成」と呼びます。
映画制作って、それぞれの段階で「終わり」があるんですね。
個人で映画を作る人は、この「終わり」を『自分が満足したとき』に設定しがちです。
これは危険。
いつまでたっても先に進まない、という結果に陥ります。
それぞれの「終わり」の後も、変更することって多いんです。
シナリオは準備段階での変更ってよくありますし、
セリフは撮影の際に変わるかもしれない、
全体構成だって編集をしながら変わったりするんです。
『自分が満足したとき』なんて、来ません。絶対。
だから、とにかく前に進もう、と提案したいのです。
「決定稿」なんて、「ここらでやめとこう」の意味。
「クランクアップ」も、「まあこれでよしとするか」の意味。
「編集の完成」も、「こんなものかな」の意味。
・・・こんな程度で考えてみては?
プロの世界は、よくも悪くも締め切りがあります。
でも、個人作家には、ない。
好きなだけ時間をかけられるのは、必ずしも幸せなことではありません。
シナリオの締め切りは、必ず設定しましょう。
ただし、自分の満足度ではなく、必ず『外部要因』を基準にすること。
例えば、
シナリオの締め切りは、「撮影時期」から逆算して決まる。
撮影の時期は、「役者のスケジュールやロケ地の都合」で決まる。
編集の期日は、「応募する映画祭」で決まる。
決めるんじゃなく、決まる、というのがポイントです。
ストイックな人が多いのも、個人作家の特徴です。
が、個人作品はとにかく先に進まなくちゃいけない。
進みながら変化すればいい。
是非、締め切りを設定してみてください。
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