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「決定稿」の本当の意味(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

  • シナリオが完成すると、それを「決定稿」と呼びます。

  • 撮影が終わると、「クランクアップ」と呼びます。

  • 編集が終わると、「完成」と呼びます。

映画制作って、それぞれの段階で「終わり」があるんですね。


個人で映画を作る人は、この「終わり」を『自分が満足したとき』に設定しがちです。

これは危険。
いつまでたっても先に進まない、という結果に陥ります。

それぞれの「終わり」の後も、変更することって多いんです。

  • シナリオは準備段階での変更ってよくありますし、

  • セリフは撮影の際に変わるかもしれない、

  • 全体構成だって編集をしながら変わったりするんです。


『自分が満足したとき』なんて、来ません。絶対。

だから、とにかく前に進もう、と提案したいのです。

  • 「決定稿」なんて、「ここらでやめとこう」の意味。

  • 「クランクアップ」も、「まあこれでよしとするか」の意味。

  • 「編集の完成」も、「こんなものかな」の意味。

・・・こんな程度で考えてみては?

プロの世界は、よくも悪くも締め切りがあります。
でも、個人作家には、ない。
好きなだけ時間をかけられるのは、必ずしも幸せなことではありません。

シナリオの締め切りは、必ず設定しましょう。

ただし、自分の満足度ではなく、必ず『外部要因』を基準にすること。

例えば、

  • シナリオの締め切りは、「撮影時期」から逆算して決まる。

  • 撮影の時期は、「役者のスケジュールやロケ地の都合」で決まる。

  • 編集の期日は、「応募する映画祭」で決まる。

決めるんじゃなく、決まる、というのがポイントです。

ストイックな人が多いのも、個人作家の特徴です。
が、個人作品はとにかく先に進まなくちゃいけない。

進みながら変化すればいい。

是非、締め切りを設定してみてください。

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