足し算で映画を作ると失敗する(初心者の映画制作講座)
さあ、映画を作ろう!
と、準備が始まります。
僕の経験則で言うと、
この一番最初の出だしで失敗することが多いのです。
そしてこの失敗は、
最初に気付けないのがやっかいなのです。
こんなの作りたい
この人と一緒に作りたい
このロケ地を使いたい
機材はこれを使いたい
・・・
いろんな「したい・やりたい」希望が出ますよね。
希望だけをくっつけて映画の準備を始めると、
やがて破綻がくるのです。
“足し算”による準備は、してはいけないんです。
もう少し解説しましょう。
適切な優先順位を付けずに準備を進めると、
それ以降の条件がすべて、
それより先に決めたことにしばられることになるんです。
準備をすればするほど条件がどんどん難しくなっていく。
そしてまた、次の準備の障害になっていく。
これが問題なのです。
例えば、人選の部分。
Aさんと作る、と最初に決めると、
Aさんが来れる日だけがスケジュール候補日になります。
スタッフならまだしも、端役の役者を先に決めてしまったケースを考えると分かりやすいでしょうか?
ロケ地にも同じことが言えます。
ここでしか!という場所以外は自由度を持たせておくべき。
役者さんによって集まりやすさもあります。
不便になるほど、撮影日数は増えていき、撮影が長くなるほど・・・
あ、ここは前回の内容ですね。
決めた場所や人、小道具が、
次のステップの障害になるのを避けながら、準備をすべきなんですね。
そのためには最初に、
必要なモノ、人、場所などを書き出して、
まだ声をかけたり決定する前に、
★それぞれに優先順位をつけること。
すると、その優先順位から考えて、
外さないといけないロケ地、呼べない人が現れます。
それは仕方ないんです。
カルフの撮影の見学希望者をお断りしているのは、
エラソウだからではなく、調整やフォローができないからなんですね。
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