誰か編集を止めて!!(初心者の映画制作講座)
映画づくりには、様々なハードルが存在します。
第一のハードルはやはり、シナリオが書けるかどうか。
第二のハードルは、人集めでしょう。
第三のハードルは、準備から撮影まで。
さて、撮影が無事、終わります。
人間関係のごたごたからもとりあえず解放されます。
ちょっと待って下さいね。
安心するのはまだ早いんです。
この次に、第四のハードルが来るのです。
それは・・・
編集が終わるかどうか。
おや、反論が聞こえてきますね。
「もう天気とか邪魔は入らないから、別に問題ないよ」
「誰かともめたりはしないし、自分の世界にひたれるじゃん!」
「自分のやりたい時に時間を作れるから大丈夫!」
・・・まあ、そうなんですけどね。
では質問します。
「あなたの作品は、何をもって完成ですか?」
これ、答えるのすごく難しいはずです。
編集をしてみる。
100%思い通りになんてならない。
音楽を足してみる。
映像に効果をつけてみる。
追加撮影をしたくなる。
ストーリーを少し変えてみる。
・・・
やってもやっても、満足できない。
一つ一つのシーンに思い入れが強すぎてカットができない。
これは、自分で編集するんじゃなくて、別の人に編集を任せる場合も一緒です。
いつ終えるべきか。
何をもって終えるべきか。
これは難題です。
なので、自分の満足ではなく、別のものを締め切りにしましょう。
編集が始まる前に、次のことを公言しておいて下さい。
★いつ、スタッフ試写会(上映会)を開くか
★いついつの映画コンクールに応募するか
映画祭の告知を見かけたら、とりあえずエントリーしてみるのはいかがでしょう。
その日までに完成させる、を目標にする。
作品を作り慣れないうちは、
「自分が納得するまで編集する」を目指すと危険です。
「編集進んでますか?」と言っていた仲間もやがて言いにくくなり、
誰も進捗について触れない、幻の作品となっていきます。
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