カメラマンが交代するとどうなるか(初心者の映画制作講座)
映画の撮影。
何が大変って、みんなのスケジュール調整が地獄なんですよね。
スタッフを優先すると、どうしてもこの役者が予定が合わない。
役者を優先すると、どうしてもカメラマンが来れない。
・・・こんなのばっかです。
どうするか?
悩むまでもなく、役者がどうしても優先になりますよね。
だって、音声さんは違う人がやってもなんとかなるとしても、
主人公がシーンによって違う、ってわけにはいかないですからね。
分かりますよ。
スタッフも理想は、同じ一人が一つの仕事を最初から最後までやりぬく。
でもね、
でも、現実はなかなか厳しいんです。
役者もスタッフも、必要な人がきっちり揃うまで待つ、
という「必殺スケジュールずらし」というワザもありますが・・・
スケジュールが長くなるほど、撮影は難易度が上がっていきます。
だから、この必殺技は、自分を「必殺=必ず殺」してしまうわけです。
で。
ようやく本題に入りますが、
スタッフが時々変わることについて、
まとめてみたいと思います。
特に今回は、一番影響の大きい「カメラマン」が交替することについて。
カメラマンが変わるとどうなるでしょうか。
○映像の質が違ってくる。
○アングルの個性も違ってくる。
・・・なんていう、芸術的なこともあるかもしれません。
○絵コンテを元に何度も打ち合わせをしてきたのに、活かせない
・・・なんていう、愚痴的なこともあるかもしれません。
これらももちろんあるでしょうが、
初めて映画を作る皆さんには、
もっと初歩的で意外に気付かれないポイントをお話しします。
それは、カメラのポジションなんです。
つまり、カメラの高さ、位置、がカメラマンによって変わってしまう。
人は、自分が一番撮影しやすい高さに、カメラを構えがちです。
分かりやすい例を挙げましょう。
大柄な人の撮った写真と、小柄な人の撮った写真は、どこか印象が異なるはずです。
見ている視点が違いますから。
これが、映像にも起きてしまうんです。
映像の構図の本なんかにもよく書いてありますよね。
カメラの高さが違うと、映像の印象も大きく変わります。
見降ろす映像と見上げる映像は違います。
しっかりと使い分けていきましょう。
カメラマンが時々、交替してしまうのは仕方ない、と判断したなら、
監督はカメラの位置も指示を出してあげてくださいね。
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