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【Creative Review】AIは新しいフェーズへ〜いよいよはじまる、シンギュラリティ〜

・Reference info
Learning to Reason with LLMs
https://openai.com/index/learning-to-reason-with-llms/

今回は、2024年 の9月に新しくリリースされたAIモデル「OpenAI o1(o1-preview)」についてご紹介します。OpenAI o1は、これまでのAIモデルとは異なり「複雑な推論」が得意なモデルで、長時間の思考のもと、複雑な数学やコーディングの解決で優れたパフォーマンスを発揮します。これまでのAIモデルは学習したデータを模倣するように設計されていましたが、o1は人間のようにstep by stepで時間をかけて自ら思考し、問題を解決するという点でこれまでのものとは大きく異なる性質を持ちます。つまり、一般の人が従来想像していたような「思考するAI」がついに開発されはじめたということになります。

具体的な性能としては、サイエンス、数学、コーディングの分野でのパフォーマンスに優れており、物理・化学・生物学のベンチマークタスク(GPQA)では博士課程の学生と同等の成績、国際数学オリンピックの予選試験では83%の正答率、Codeforcesと呼ばれるコーディングの競技プログラミングでは、参加者の上位11%に入る水準であったと報告されています。

さて、かるてぽすとでも、最近はAIが欠かせないものとなってきていまして、特に特定の分野の調査やアイデアの叩き台になるような知識をリストアップがしたり、文章の校正などをしたりする際によく利用しています。
このo1のような特徴を持ったAIが発展してくると、いよいよ制作実務のところまでAIの力を借りることができ、作業はもちろん、問題を解決する思考をも代替するようになるのではないでしょうか。細かいところはさておき、人間が行う実務としては、課題を正確に理解しながらアイデアのイメージを固めることですが、そのあとはソフトウェアに的確な指令をすることだけとなっていきそうです。

SNSで実際にo1-previewを触った方の感想を見ていくと、賞賛の言葉が多い一方、o1は思考するAIなので、あまり細かく指示しすぎると指示に対する結果がよろしくないという意見がありました。大きな指示だけしておいて、あとはAIに試行錯誤させることが良い結果に結びつくのだそうで、なんだか人間と似ていて面白いです^ ^

AIの推論機能の大幅な強化は、深い思考が加わるというところで、これまでのように、ただ質問に対して答えが返ってきたり、少し複雑なソフトウェア上の処理をしたりするAIとは違い、仕事の実務を大きく変える可能性を持っていると思います。Chat GPTの登場から約20ヶ月。AIはここからが大注目です^ ^/

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