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【Creative Review】本物は誰?〜精度が高まるディープフェイクに向けて〜

・Reference info
Akool
https://akool.com/

今回は、画像生成AIツール「Akool」についてご紹介します。Akoolには様々な機能が搭載されていますが、特にface swapと呼ばれる機能の精度が高いことで有名です。face swapとは、画像や動画の人物の顔を、別の画像と入れ替えることができるエフェクトのことです。顔の角度や表情、明るさなどがスワップする画像同士で異なっていても、問題なく自動で顔を入れ替えることができます。このように人物の動画や音声などを人工的に合成する最新のAI処理技術は、一般的に総称して「ディープフェイク」と呼ばれています。

Akoolのface swap機能は、現在は主に、企業のマーケティングツールとして活用されているようです。写真や映像を組み合わせて、顔を入れ替えるだけで効率的にPR映像を作成することが可能なので、新しく撮影を企画したり、撮影後の編集作業に大量の時間を使ったりせずとも、実現したい映像表現を簡単に演出することができます。AIの力によって、テンプレートの編集エフェクト等のカスタムオプションも無限に提供されているとのことで、頼もしい限りです。

例えば講義コンテンツを作成されたい方であれば、体はテンプレートのデジタルアバターを利用して、顔だけ画像から抽出した自分の顔に入れ替え、コンテンツ内容をテキスト入力すれば、自分の顔のアバターが講義する映像を効率的に作成するということもできます。

さて、そんな便利なディープフェイクですが、最近、この技術が使われた大きな詐欺事件がありました。英エンジニアリング大手企業にて、偽のテレビ会議で役員になりすましたデジタルクローンにより資金の移動が指示され、同企業が計2億香港ドル(約40億円)の詐欺被害にあったという報道がありました。
※この事件はAkoolとは無関係です。

ディープフェイク機能は、AIの登場によってどんどん簡易に、どんどん高精度になっていますので、ビデオ会議での重要な指示意思決定や承認作業においては、本人確認が必要になってきたのかなという印象です。

手元に映像上で表現したい人物の顔写真や動画があれば、体はデジタルアバターを使いつつ、特定の人物の顔をツールで合成して、その人が話しているかのような映像を作ることが、いとも簡単にできてしまいます。デジタル画面上では、一体誰と話しているのかわからなくなる時代の到来です^ ^;

技術の発展は素晴らしいので、上手く使えばとても効率的にコンテンツの作成が可能ですが、一方で、悪用面では実害が加速します。両面を見て、日々の業務を動かしていくことが大切ですね^ ^/

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