【Creative Review】WEB化するプレゼン資料〜初見の重要性〜
・Reference info
「CyberAgent Way 2022(統合報告書)」
https://www.cyberagent.co.jp/ir/library/annual/
今回は、オンラインゲームやAbema TVなどで話題を集めているサイバーエージェントが公開している資料「CyberAgent Way 2022」についてご紹介します。
この資料は、同社が投資家向けに発表した資料で、サイバーエージェントのこれからの未来と重要視していることが掲載されています。
初見で目を見張るのが、そのデザイン性の高さです。美しいフォント、背景の写真やグラフィックにより、見ているだけでワクワクしてくるデザインです。
何よりも面白いなと感じるのは、スペースの使い方。PDFという紙をベースに考えられたツールであるにも関わらず、スペースを贅沢に使って写真や素材が数ページにまたがるページ構成となっており、余白感をしっかりと使いながら動きを持った最新のWEBデザインを彷彿とさせます。
建築雑誌やインテリア雑誌などではこのようなスペースの使い方は以前から見受けられますが、ビジネス目的で横長のPowerPointのようなPDF資料では珍しいレイアウトだと感じました。
さて、カルテポストでも、以前から治療の解説やプレゼン資料として、PowerPointのデザインをご依頼いただくことが多くございます。
ご依頼いただく資料の多くは、実際に紙にプリントアウトするものや、スクリーンに映しながら口頭で説明する際の資料であることが多いので、今回のサイバーエージェントのような、ある意味で無駄なスペースの多いレイアウトデザインは、ご提案することが難しいという側面はあります。ですが今回取り上げたIR資料にように、PDFでありながらも、ある程度WEBで見てもらうことを前提とした資料であれば、PDF(PPTでも)にWEBデザインのようにスペースを広く使ったレイアウトをあしらうことは、とても面白い取り組みではないかと思います。
写真だけのページなどを設けてスペースを広く使うと、とても落ち着いた豊かな印象を与えることができます。さらにそのデザイントーンがWEBデザインのトレンドのトーンで作られると、より未来感を感じる印象になることでしょう。
重要なコンテンツを見ていただくためにも、初見でパッと相手に印象付けられるようなデザインを、これからも皆様と一緒に考えていければと思います^ ^