1年間、毎日スナップを続けてみて
*一部内容を修正しています(2024年2月末時点)。
はじめに
皆さんお久しぶりです。最近のうだるような暑さに、夕方以降しか出かける気になれない今日この頃です。
またもや前回の投稿から期間が空いてしまいましたが、本日8/3を以て一年間毎日スナップを撮り続けることができました。
今回の記事では、そんな一年間を振り返ってみた気づきをシェアできればと思います。
毎日スナップをするきっかけ
今までのnoteで触れていなかった、「そもそも何故私が毎日スナップを撮ることにしたのか」という点に言及しておこうかと思います(結論だけ見たい方は次章へ)。
shinya写真塾への入塾
私が毎日スナップを始めたのは 、写真作家の高橋伸哉さんが主催する「shinya写真塾」というポートレートの写真塾に入塾したのがきっかけでした。
私はもともとスナップを撮っていましたが、それでも仕事休みの週末などにふらっと撮りにいく程度でした。
地方在住者からの視点
shinya写真塾は全国に塾生がいましたが、大半は関東・関西でした。入塾時から上手い人も多く、また士気が高い人も多かったように思います。毎週のように集まって、各々で自主練習会を行っていました。
九州は塾生の数も相対的に少なく、集まる機会すらほとんどなかったです。頻繁に練習会を行っている関東・関西勢を羨ましく思うこともありました。
自分にできること
そんな中、「せっかく入塾したのだから、自分にもできることはないだろうか」と考えました。
そんなとき、「自分が好きなスナップを毎日撮って、それをSNSにあげよう」と思いつきました。自分の住んでいた長崎にはモデル(被写体)活動をしている人はほとんどおらず、ポートレートを日常的に撮るのは厳しいと判断したわけです。
そんな訳で、私の毎日スナップは始まりました。
毎日スナップを一年間続けてみて
本題に入ります。俯瞰やリフレクションのような撮る際の視点が少し拡張した、という話を前回の記事でしました。今回もっとも大きな変化だと感じているのは、そのような視点すらもあまり意味がない、と思うようになったことです。
価値観の転換
話を掘り下げましょう。前述した写真の撮り方はもちろん大切です。いろんなバリエーションや構図で撮れるにこしたことはありません。ただ、悪く言えばそれは「小手先の技術であり、本質的な問題ではないのではないか」、と思うようになりました。
例えば、以前私はいわゆる「シルエット系」のスナップを好んで撮っていました。もちろんこの系統のスナップはかっこいいし、ストリートの主流の一つだと思っています。
ただ、ある一定のカメラ設定・時間帯などの条件を満たせば誰にでも撮れる写真ではないでしょうか(悪く言えばですが)。
自分にしか撮れない瞬間を求めて
私は今、「その時・その場所に自分がいたからこそ撮れた写真」というものに価値を見出しています。Candid Photography こそ、自分だからこそ撮れる写真なのではないかと思っています。
(「Candid Photo って何?」という方は、RICOHの記事が参考になるかと思います。ぜひ読んでみてください。)
最後に
1年間スナップを続けてきた結果たどり着いた結果、「技術云々よりも、自分がいたからこそ撮れた写真の方が良い」と思うようになりました。一年間スナップを続けた程度でそのように考えるのが本当にいい事なのかはわかりませんが、これが現時点での私の考えです。
ただ、人は変わっていく生き物です。
毎日撮り続けることで、私もまた変わっていくことでしょう。
自分自身と向き合いながら、今日も街に出かけようと思います。
では、またどこかで。