推しVtuberが卒業済の漢が語る『推し終活のすゝめ』
※私の感覚をもとにお話ししますので、Vtuber以外の活動者に流用しにくい部分があると思います、sorry。
こんにちは、私です。
いきなりですが、みなさんには『推し』はいますか?
スポーツ選手、歌手、アイドル、配信者。はたまた非実在のキャラクター。「推し」の在り方は人の数だけあると言ってもよいでしょう。
それらを「一生推します」と言う人類がいるわけですが(発言には責任を持てよ?)、大抵の場合はあなたの命の灯火が消えるより先に推しの活動が終了するものです。20周年を祝うバンドがあれば、じゃあなんで始めたんだよと思うくらい短かったり。
”何かに強制させられているわけでなければ、いつ終わったっておかしくない”
そのはずなんです、元から。
でも、あの日の私は終わる日が来るだなんてこれっぽっちも考えていなかったんです。もたれかかっているこの壁が急になくなったら自分はどうなっていくのか、考え始めてからすぐには解らなかったんです。
いや、ひたひたの回顧録をみなさんにお見せしたかったわけではなくて。
最近ではホロライブから2名の卒業が発表され
「推し」がいなくなってしまう、という人も少なくないのではないのでしょうか。
活動終了が発表された後、たくさんの方が最後の日まで応援を続けます。それは素晴らしいことです。
ですが、推しが我々に手を振って接続が切れたあとも、夜に眠れば朝がくるあなたの人生が続いています。もたれる壁がなく、おそらく推してきた時間よりもかなり長い時間が待ち受けています。
そういった人たちには、推しが卒業するまでの期間、そして卒業後のことを考える『推し終活(私はそう呼んでいる)』が必要なのではないかな、と考えています。
私の推しが卒業してから2年半ほど経っているのでしょうか。それだけの時間が経過した今でも私はまだ『卒業のあと』にいます。
必ず力になれる、とは言えませんが少しでもみなさんの『推し終活』の参考にしていただければな、と思います。
1.「辞めないでクレメンス」と言う
すでに卒業を発表している相手に「辞めないで」というのはよくない、という人がときどきいますよね(最近見ないかも)。
理屈としては、辞めるための手続きなり整理をしていて既に不可逆な状態かもしれない人にそれを取り消してという要望を投げるのは失礼なのではないか、ということだと思うんですけどね。
手続き等が必要になるような人はここまでにたくさん考えたり話し合いをしていると思うんです。
退会するボタンを一度押したらあとは待つだけ、なんて誤って押したとしたら大変なことになってしまいます。(無いとは言えない、とは言わない)
そのうえで本当に辞めないでくれたら100倍払戻し級だし、そうでなくても「いつか転生とか復活とかしてみようかな」と考えさせることができるかもしれません。
それ以前に「辞めないで」と言われるくらいに良かったんだなと励みになりますので、スパムと間違われない程度なら問題ないと思います。
念の為に書いておきますが、辞めたらお前の今後がどうこうみたいな脅迫はダメですよ〜。
辞めるまでの話はこのぐらいですかね。
2.グッズは一旦しまう
辞めた後もグッズは残っています。アクスタが、タペストリーが、ぬいぐるみがそこにいて目に入るたびに、しばらくの間若しくはかなりの間、いろんな事を思い出させます。楽しかった事を嬉しかった事を、そして最後には悲しかった事を。
それは塵ツモで精神的な負荷になり、気持ちとして辛くなるというだけでなく、正常な判断がしにくくなるという問題も抱えることになります。
グッズが見えない場所でも思い出したりはするんですけど、モノとしてある方が思い出す頻度は高くなります。ならば一旦しまっておこう、ということです。
別に押入れの奥のほうにしまわなくてもいいです。普段は見えない位置で見ようとすれば見れるくらいで大丈夫です。
すべて捨ててしまう、というのも本人の意志である以上否定はできませんが、上記の正常な判断ができていない状態だと後悔してしまうと思うので、すぐには捨てずに落ち着ける状態になってからじっくり考えていくのがベターです。
3.転生先に救われる保証は100%ではない(重要!!)
……あんまり前世とか転生の話って話したくない人間なんですけどね。かなり重要な話になると思うんで読んでもらえると助かります。
読めない方は飛ばしてもらって大丈夫です。
前世の復活や転生があると助けられます。
というか、さっきの応援がどうとかグッズがどうとかの話が自分で解決できると思います。だって生きてるんだから。生きてるって素晴らしい。生きてるんならハッピーだ。
まあ、推しが本当にいなくなるのが先延ばしになるなら悲しい問題自体発生しません。人間は一度生まれたら一度しか死なないのです。
しかし全てがハッピーになれるという保証はないのです。
実際には活動が続けられるというなら、なぜそこを離れてしまったのでしょう。
既存のファンが全員転生先に付いてくるわけではありません。知的財産はどれだけ引き継げるのでしょう。転生後しばらくはタブーのように扱われるかもしれません。
目標次第ではありますが、これらは単純なダメージになります。
それらを考慮したうえで改めて配信活動をしていく理由はおそらく運営方針の相違だったり今の環境では困難なことをするためなのだろうと考えられます。
つまり、以前の活動スタイルとは差異が発生する可能性があるということです。
活動頻度、基本的な配信スタイル、ファンサや新規グッズ、はたまた性格まで変わるかもしれません。
同一人物であるはずなのに期待したものが得られないのです。同じものを提供するだなんて言っていないので期待する方が悪いんですけどね。
これに対する回答が『転生後に100%救われると思うな』ということです。
自分の中で転生前を主体に考えていることが原因だと思うので時間に任せましょう。いずれ転生後が主体であると考えられるようになります。
もしも、転生前との差があまりにも大きすぎて受け入れられないなら、単純に新規コンテンツを見ているつもりで考えましょう。苦手だなと思うなら、チャンネル登録だけはしておいて新しい推しを探す旅に出ましょう。
……そもそも転生とかない宗教信仰なさっている方は……どうしましょうね……
とりあえず取れるログをしっかり取って、きっちりフォルダ整理して、……分かりかねますね、すみません……
4.そもそも『依存』は良くない
最後にこれ言うのどうかしてますね、とは思うんですけど、事実だと思うんで……
単純な話ですが依存は良くないです。
ここで間違えないでほしいのは推しがいることは自体は問題はなくて、『依存している』ことが良くないということです。
血縁や婚姻、職場や簡単に会える友人ではなく、いつ見えなくなるかも分からない星に依存しているのってリスク高くないですか?ってことです。
推しが急にいなくなっても楽しめる何かがありますか?自分で納得がいくなら何でも構いません。スポーツ料理アニメ読書ゲームDIYドライブ女ギャンブル、勝手にしてください。
現代というものはよっぽどつまらないものだと思いますが、その中で自分の支えになるようなものはたくさん集めておくと、推しの引退とかいう限定的な状態以外にも役に立つと思いますのでいろんなものを触って見てください。広く浅くがモットーだよ、たぶん。
最後に
ここまで読みました?本当に?こんな稚拙な文章を?すごいねィ。(ありがとうございます。)
食事が終わったときのように簡単に視線を外すことができたらこんなに困らないんですよね。それができないんですよね。
金銭とか愛の大きさだけじゃなくて、そこまでに費やしてきた長い時間を無かったことにするのは推しだけじゃなく自分のことまで蔑ろにしてるようにも感じます。だからこそ最後の配信で推し活にピリオドを打つ、みたいな潔い終わり方に固執しなくてもいいんじゃないかと思うんです。
ずっとフリッパーズ・ギターを聞いてるおじいさんになったっていいんです。なんなら嫌な顔するまで子どもに、孫に聞かせてやりましょう。
私はなります、覚悟しろよ。
言わずもがなではあると思いますが、全て私の主観によるものですので、あくまでも参考にするぐらいにしておくのが良いと思います。 というのも、私が間違っているかもしれないからということではなく、推し終活の理想形は人それぞれじゃないかと考えているからです。
とにかく、自分の推し終活について考える機会になれば幸いです。
おやすみ。