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妊娠5週で胎嚢ないと どうなるか 【初めての妊活 妊娠超初期編 #3】

こんにちは。もうすぐアラフォーのキャリア女子、不妊治療&休職中のかえる🐸です。

前回の「初めての妊活」noteでは、妊娠発覚した時の心境や、速攻産婦人科の予約をしたことについて書きました。


今回は、産婦人科での初診の流れや、約3週間かかった診断(ほぼ)確定までの道のりをメインに書いていきたいと思います。




初診で胎嚢が見つからない

妊娠検査薬で陽性が出た翌日の5月10日、職場近くの産婦人科クリニックで初診を受けました。仕事終わりの18時ごろに予約をとり、旦那にも合流してもらいました。

クリニックは割と最近できたばかりでしたが、口コミがとてもよく、医者も優秀そうな経歴で信用できそうでした。一番の決め手は、立地。職場から近くて、平日でも通えそうな場所にあったからです。もちろん、口コミや医者の経歴が良いに越したことはありませんが。

まずは私だけが内診室によばれ、婦人科のお股を開く診察台にすぐ乗せられます。この台、今やもう慣れてしまいましたが、当時は毎年1回の健康診断くらいでしか経験しておらず、何とも言えない恥ずかしさがありました。

エコーで子宮の状態を確認してもらうと、どうやら何も見当たりません。

この時、私の計算では妊娠5週6日目。

医者曰く、妊娠5週の段階だと胎嚢(赤ちゃんが入っている袋のようなもの)が確認できるはず。理由として、私が把握している排卵日が間違っており、実際はまだ4週目である可能性がある、とのことでした。

いずれにしても、現時点では判断ができないので、血液検査をし、その結果がわかる7日後に再度予約をとるように案内されました。

「質問はありますか?」

医者にはそう聞かれましたが、無勉強の私はこの時点で何を聞けばよいのか瞬時に考えることができず、

「大丈夫です
としか答えることができませんでした。

今から思うと、ほかにどう言う可能性があるか、何を準備すればいいか、どう過ごせば良いか、などなど、色々この場で聞いておけばよかったです。

これを教訓に、今では妊活の基礎知識をつけた上で、気になったことは必ずその場で医者に聞くようにしています。


検索魔と化す(主に旦那)

基礎体温の変化や排卵検査薬の反応、そして、計画的にタイミングをとっている事実から、大きく妊娠期間がずれていることは信じられませんでした。

そんな疑問があったにも関わらず、私は考えることを放置して、成り行き任せにしようと思っていたのですが... 検索魔と化した旦那に、さまざまな記事や動画を見せさせられました。ここでも、私が最初の妊娠に対して本気度が低かった弊害が出てしまっていますが、色々調べてくれる旦那がいて本当に助かりました。


妊娠5週で胎嚢が見えない理由

色々調べる中で、妊娠5週で胎嚢が見えない理由として可能性があるのは、以下の3つだとわかりました。

(1) 既に化学流産している

(2) 異所性妊娠をしている

(3) 医者の言う通り妊娠期間が間違っており、胎嚢はこれから見える

(1) 既に化学流産している

化学流産(化学的流産)とは、妊娠検査薬にて妊娠反応が陽性となったにも関わらず、子宮の中に胎嚢が確認できない状態をいいます。化学流産は化学的流産、もしくは化学妊娠や生化学的妊娠と呼ばれることがありますが、いずれも同義語とされています。

化学流産(化学的流産/化学妊娠/生化学的妊娠):尿中もしくは血液の中に、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が検出され陽性となった後、超音波検査では胎嚢が認められず、妊娠終結をしてhCGが陰性となる状態。

https://www.hiro-clinic.or.jp/nipt/chemical-abortion/

ヒロクリニック


35歳の流産率は2割。早期の流産は多くの人が経験しており、珍しくはない。この知識は何となくあったため、私としては最初の妊娠が化学流産でも仕方ないかなぁ、と思っており、当時はそこまでネガティブな印象がない可能性でした。

翌週の血液検査の結果、hCGの値が明確に低い(家庭用妊娠検査薬でも陰性)状態となっていれば、この化学流産だと判断されるのだろう、そう考えていました。

(2)異所性妊娠をしている

異所性妊娠(いしょせいにんしん)とは、受精卵が子宮内膜以外の部位に着床し胎芽が生育した妊娠のことです。一般的には子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)と呼ばれています。

妊娠検査薬で陽性反応が確認できているにも関わらず、エコー検査(超音波検査)で妊娠6週以降も子宮内に胎嚢(たいのう:胎児を包む羊水で満たされる袋)が確認できない場合は、子宮外妊娠が疑われます。

胎児は子宮以外の着床では育つことができません。また卵管は細い管であり、卵管に着床し胎芽が大きくなることで卵管破裂を引き起こすことも少なくありません。卵管破裂は腹腔内出血や外出血の危険性があることから、子宮外妊娠の早期発見は重要といえるでしょう。

https://www.hiro-clinic.or.jp/nipt/extra-uterine-pregnancy/

ヒロクリニック

これは妊婦の1%程度しかならない症状ですが、クラミジア感染をしていたり、子宮内膜症を患っている方などは可能性が高くなるものだそうです (詳細は上部リンク先を読んでください)。

診断のされ方としては、妊娠6週でも支給に胎嚢が見られず、なおかつ、hCGの濃度の上昇が、正常妊娠の指数関数的な上昇(2倍増とか)と比べて遅いと、異所性妊娠の疑いが高いとされるようでした。

(この、“異所性妊娠の疑い“という表現が面倒くさくて…。というのも、後々わかるのですが、異所性妊娠だったと確定診断が出るのは、なんと、手術後のケースがあるのです。エコーなどでは見えない場所にある場合、手術してお腹開いて、怪しい箇所を切り取り、hCGが0になったことを確認し、病理検査で取得した箇所が妊娠箇所の細胞であったことを確かめ、ようやく異所性妊娠の確定診断が出ます。もちろん、手術する医者としては基本的に異所性妊娠の箇所は目視で特定できるため、手術後の病理検査を待たずともほぼ確なのですが。)

 翌週の血液検査の結果、hCGの濃度が0に近づいておらず、なおかつ胎嚢がまだ見えなければ、異所性妊娠の可能性大

(3) 医者の言う通り妊娠期間が間違っており、胎嚢はこれから見える

基礎体温の記録から、これが一番あり得ない可能性。それはわかっているのだけれども… 心のどこかでまだ妊娠継続している可能性を思ってしまい、妊婦と同じようにお酒やコーヒーをやめて生活をしていました。

人って合理的になれないもの、ですね。

翌週のエコー検査で胎嚢が見えると、これだと判断できる。


痒みと出血と胃腸の気持ち悪さ


何も診断がつかないまま待たされるのは、本当に気分が悪かったです。そして、それ以上に苦しかったのは、全身の蕁麻疹、胃腸の気持ち悪さ、そして、不気味な出血でした。

どうやら歩くなどして体温が上がると、痒みがいっそうひどくなるようで、会社に通うのは現実的でなくなりました。健康的な理由から毎日ワークフロムホームをさせてもらっていました。本調子とは言えないもの、仕事に特に影響は出ず。家から働く選択肢があるのは、こういう時本当に心強いです。

ただ、動かない分マシではあるもの、やはり身体中が痒く、辛い1週間が続きました。

この痒みに対し、産婦人科クリニックでは「デザレックス錠」を処方されました。効果自体は弱いらしく、気晴らしにしかならないと医者には言われましたが、その通り。これを飲んでも痒みの症状は一向に良くなりませんでした。

全身に市販の痒み止めを塗ったり、アイス枕や保冷剤を身体中にあてたり。シャワー後には蕁麻疹がよく出る方御用達のローションを塗ってみたり、なぜか効くらしいヨモギの粉末を溶かしたものを飲んだり。

さらに、旦那が色々と検索したところ、妊娠性掻痒(にんしんせいそうよう)を経験した方がYoutubeが「d-クロルフェニラミンマレイン酸塩錠」が効いたと言っており、これが使えないかの相談をしに近所の皮膚科にも行きました。ここでは、上の薬のほか、皮膚科処方のローションや、ステロイドの塗り薬も処方されました。

これ以降、症状も少しはおさまってきたので、初めから皮膚科に行っておけばよかったです。

(妊娠性掻痒の症状を緩和するために使った商品は、また別の記事で一覧にして紹介したいと思います。)


この期間、他の妊娠初期症状もひどくなってきました。眠気やだるさもありましたが、普段のPMSや生理と大きく違う症状としては、胃腸の気持ち悪さがありました。朝起きるとまず感じるのは胃腸の気持ち悪さで、下痢の日も増えていました。

さらに、おりものがピンク色をしていたり(鮮血が混じると織物がピンクになる)、それが茶色になったり(出血が止まると茶色になる)、そして、ついには赤いドロドロの血の塊(3cm角くらい)も1度出てしまいました。

色々検索すると、妊娠初期に血の塊が出ることは流産のサインであることが多いものの、妊娠を継続できるケースもあるようでした。自分がどちらのなのか分かることなんてないのに、躍起になってネット検索していた自分を覚えています。


2回目の診察


そして2回目の診察。この時点で妊娠6週6日目。この日も旦那が付き添ってくれました。

エコー検査をすると、やはり胎嚢はない。
(3)妊娠期間の誤りの可能性は低くなる。

そして、血液検査の結果、hCGは低い
が、妊娠陰性と言いきれる程度の低さとは言えない結果でした。 
(残念ながらこのクリニックでの具体的なhCGの値は資料として残っておらず、参考値が出せずすみません)

医者曰く、この時点ではhCGの増減量がわからないため、次の血液検査の結果が出ないとまだ判断ができないとのこと...

そして謎に、医者はまだ(3)妊娠期間の誤りの可能性を諦めていないようででしたが、(1)化学流産の可能性があり、(2) 異所性妊娠も疑うべきだ、と言っていました。


煮え切らない説明、何なんだよ。これからどういう心持ちでいればいいんだよ。

この日はまた血液検査をし、最短で結果が出る3日後の、5月20日に再診を予約しました。


この時の正直な気持ち

正直、ものすごく不安でした。

というのも、その日はもう妊娠7週目に入ってしまっています。

異所性妊娠では、妊娠6~8週あたりで胎嚢の成長によって周囲の臓器を傷つけたり、破裂させたりするそうで、それを放置すると失血で死に至ります(参考)。 そのため、診断がほぼついたら、緊急で手術が必要となります。

我慢できないレベルの腹痛や、大量の出血があればすぐ病院に行かなければいけない。そんな心構えだけは、していました。

ただ、自分が妊娠の1%しかならない状態となるなんて、本当に想像がしにくかった。100人に1人当たるような確率のものに、これまで当たった記憶もない。

だからこそ、その1%は自分にとっては遠い存在に感じ、手術する場合の様々な情報を調べていた検索魔の旦那を、鬱陶しく感じていました。

でも、この宙ぶらりん状態も、3回目の診療で終わるはず...


最後に

今回大変長くなってしまいました。それにも関わらず、ここまでお読みいただき、ありがとうございました🙇 

次回は、2回目の診察後にした気晴らしや、3回目の診療結果について書きたいと思います。

2024年10月23日
🐸


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