あっさり訪れた仕事観の変化【初めての妊活 総括編 #2】
こんにちは。もうすぐアラフォーのキャリア女子、不妊治療&休職中のかえる🐸です。3連休は執筆をお休みしていましたが、また今日から毎日投稿再開します。
今回のnoteでは、異所性妊娠手術・入院を終えて仕事に復帰した際に感じたこと、考えたことを書きたいと思います。
退院後、働き方を調整
私の場合、退院した翌日から働き始めました。
体力的には大丈夫そうだと感じたのと、担当プロジェクトの進行を少しでも遅らせまいという気持ちがそうさせたものの、
正直なところ気分はあまり上向きではありませんでした。
上司には、流産したことをつたえた上で、働き方の相談をしました。
相談といっても、私から一方的伝えたものを、飲んでもらった形ではありますが。
まず、とにかく今は、会社に行って人と交流したくない。人とあまり話をしたい気分ではない。という本心を伝えました。
そのため、最初の1週間はリハビリも兼ねて、自宅勤務かつ自分だけの作業で済むような仕事に集中したいことを伝えました。そして、2週目以降は、通常通り週2~3で出社し、市場調査のまとめや提案書をもとに、関係各所とのやり取りを再開することを宣言しました。
入院中も市場調査の一環で社外とのミーティングを何件か進めていたので、いずれにしても、それらの結果をまとめつつ提案書を作成する必要がありました。なので、最初の数日間は一人作業に集中していても、全体の進行にそこまで悪影響がでない見込みでした。普段であれば同時並行で他のことにも着手し始めますが、そこは私の体調を鑑みて選択的に落としました。
私としては、今やりたくない事と、それでも出来る事を明確にし、妥協しつつも全体への影響を可能な限り小さくしたい意思を伝えたつもりです。上司の私に対する期待値をコントロールしながら、信頼できる社員としての自分をアピールしたかったのだと思います。
そして、これに対して上司は、「わかった。無理だけはしないように。健康が一番大事だから。」というような返事をしました。そのようにしか言いようがなかったはずです。
家で仕事を進めるも…
上司に宣言した通り、私は必要な仕事を粛々と進めました。
実際、仕事のアウトプット自体に大きな問題はなかったし、入院したことによる遅れは全然取り返せるものでした。(入院中、タイムセンシティブな社外との会議をこなしていたのが大きい)
しかし、とにかく仕事に気持ちが乗ってこない。
最初の頃は(初日だけ?)、これまで通り仕事するぞと意気込んだものの、どうしても前のレベルでのやる気が戻らないのです。
体の痛みと疲れを言い訳に、1つ作業が終わるごとにベッドに寝そべりがちで、メールの返信を書くのも後回し。
メールに返信するのに、こんなに体力必要だったっけ? 以前はバンバン返せていたのに。
心地よかったはずの仕事の早いテンポ感が、失われていくのを感じました。
これは精神的なものからきているのか?流産による喪失感からくるものなのか、それと向き合わずに普通の生活に戻ったことで、心で感じることと頭が進めようとすることに、差ができてしまったことによる不具合なのか?
それとも、肉体的な痛みからきているのか?手術後のお腹の引き攣りや、体力が落ちたことによる全体的な不自由さによるものなのか?
それとも、ホルモンバランスの乱高下によるものか?ピルの停止、妊娠、流産と、立て続けにホルモンの状況が変わることが3ヶ月続いたのだから。
それとも、環境の変化が続いたツケが回ってきたのか?確かに、この3ヶ月の間に社内異動、引越し(同棲)、妊娠、手術、流産など、色々続いていました。そもそも新しい仕事は肌に合わなかったのか?引越ししたことで趣味コミュニティを全て手放したことも、間接的には影響している?
たぶん、どれも正解なのだと思う。
それぞれがどのように作用したのかは解き明かせないし、それを考えたところで頭がゴチャゴチャしてイライラしてしまうけど(今考えようとしただけでも、イライラしてしまう)。
ライフステージが変わったことを痛感し、受け入れた
結婚し、妊娠し、流産した。
それによって、こんなにも私の何かが変わるとは。
体力も人並み以上にあり、環境にも恵まれていました。そんな中で思う存分自由に、個人の都合で動けていたのはもう過去のこと。かつての私は、もういなくなってしまいました。
以前ならば、自分の伸ばしたいスキルを伸ばすために、成長のために、達成感のために、それだけのために、自分の強い意思を持って仕事を取りに行き、120%の達成を目指して動くことができていました。
言い換えると、私にとっての仕事は、自己成長や自己表現の手段でした。
自己成長し、それを表現した結果、仕事で評価をもらい、それに見合う高収入も得られていました。もちろんそれに、満足していました。
でも今は、できることを増やしたい、成長したい、という思いが、大きな原動力にはならなくなってしまいました。
自己成長や自己表現の手段として、仕事を捉えることができなくなってしまいました。仕事を頑張っても、果たして満足できるのか疑問さえ湧いてきたのです。
これまで、仕事での成長欲が、私を動かす良い“燃料“となっていたのに、その燃焼効率が落ちてしまったのです。ゼロになったのではなく、効率が落ちたという感覚です。
この効率を維持できる別の“燃料“を探すのも手だったかもしれませんが、この時の私にはそのような発想はありませんでした。
(そのような発想になっていたとしても、別の“燃料“を見つけられていたかは定かではないですが… )
代わりに真っ先に頭に浮かんできたのは、自分の体と気持ち、そして、家族を作ることが優先、という発想でした。
120%の達成のために力を尽くすのではなく、程よく85%くらいで仕事をする自分を受け入れよう。
それで、無理なくゆっくりキャリアを進めつつ、妊活を再開しよう。
苦悩や後悔は何もなく。それは意外にもあっさり訪れた、心境の変化でした。
おわりに
そうして私は、自分の仕事に対する気持ちの変化を知り、受け入れた上で、
この後に休職するまでの約4ヶ月を、働きながら過ごすことになりました。
休職を決断するに至るまでには、5つほど私に影響を与えた物事がありました。1. 財産の見直し、2. プロジェクトの後ろ倒し、3. 不妊治療クリニックの受診、4. 中等度HPV感染、そして、5. 社内のリーダーシッププログラム参加。
これらについては、休職に関する別シリーズとしてnoteに投稿していきたいと思います。
次回、異所性妊娠となってしまった「初めての妊娠」は、私にとっていったい何だったのか、について、まとめていきたいと思います。
2024年11月5日
🐸