見出し画像

まずは子宮内容物除去術をする 【初めての妊活 異所性妊娠編 #1】

こんにちは。もうすぐアラフォーのキャリア女子、不妊治療&休職中のかえる🐸です。

前回のnoteでは、妊娠7週で子宮に胎嚢がない状況への対応方針が決まるまで、について書きました。

今回は、最終的にどのような対応方針となり、どのようなスケジュールで手術に臨んだかを書きたいと思います。


対応方針について

少し前の記事で、妊娠5週以降に胎嚢見当たらない理由として、3つの可能性をあげました。


妊娠第7週の時点では、可能性3: 異所性妊娠の疑いがだいぶ強くなってきているのですが、
子宮内に暗い部分が見え、それが胎嚢だった可能性を完全には否定できないことから、
可能性2: 化学流産の疑いも消えてはいませんでした。

医者からは色々と説明を受けましたが、言われたポイントを素人目線でまとめると、以下の3点になります。

a. いずれにせよ早急な対処が必要

異所性妊娠 だった場合、妊娠7〜8週時点で臓器の破裂・出血が起こりうる。
そのため、これからそのまま入院し、早いタイミングで手術する必要がある。
腹痛や出血がひどくなるようであれば、それこそすぐ対処が必要。

b. まずは化学流産の可能性を確かめるべき

子宮の暗い部分が胎嚢だった場合、
流産の際にも行うような子宮内容除去術をすればhCG濃度が下がり、
それをもって処置が完了する。

外来初診の時点で、hCGの濃度は5012.6この値が手術後に大きく下がればOK

この手術は体にメスを入れない。子宮頸部を拡張したのちに麻酔し、バキュームのようなもので子宮内の組織を取り出す。ダメージは少なめなので、翌日には退院できる。

hCGの値の変化で基本的には診断できるが、最終診断は病理検査後に行われる(組織の診断には2~4週間必要)。

医者曰く、異所性妊娠の手術では体に穴をあける必要があるが、やってみて異所性妊娠でなかったとしたら無駄に体を傷つけることになる。まだ腹痛・流血がないことも考慮し、流産の処置をしてみて、ダメだったら次の処置をするのをおすすめします、とのことだった。

c. 上記でダメなら腹腔鏡手術を行う

流産の処置後にhCGが下がらなければ、なる早で腹腔鏡手術(腹腔鏡下付属器摘出術)をスケジュールする。

異所性妊娠の多くは卵管で起こるが、卵巣と卵管の間や、腹膜にも起こるケースがあり、これらは医者が腹腔鏡で実際にお腹の中を見てみないと判断できない。医者が目視すれば、基本的には妊娠部位を特定できるが、最悪は観察のみで終了することもある。

お腹の中を医者がのぞくことで、妊娠部位を特定し、それを異所性妊娠の疑いが高い部位として切除。手術後、hCG濃度の低下を確認。その後、回復まで約1週間入院する。

この場合も、2~4週間後に出る病理検査の結果をもって、最終診断が出る。(あまりないことなのだろうけど、細胞を確認して妊娠部位じゃなかったらびっくりだわ)

ちなみに、前まで異所性妊娠は10cmほどザックリお腹を切る手術が必要だったらしいが、今では腹腔鏡を使っての手術で対応しており、1~2cmほどの切開4箇所で済む。

即入院・手術を決意

複数の原因の可能性に対し、ダメージの少ない方から2段階でアプローチするのは合理的だ。そう私は考え、医者の言うことをそのまま聞き入れ、即入院・手術の準備に入ることにしました。

事前に即入院の可能性があることはわかっていたので、気が動転することはありませんでした。

入院のための説明を聞き、費用はかかるものの個室の入院室を選択。
病院からの案内をもとに、旦那に自宅から持ってきてもらう物のリストを作りました。

必要なものは病院でほとんどレンタルか購入ができるのですが、
初日は以下のものを持ってきてもらいました。

- 歯ブラシや洗面用具
- 化粧水・乳液
- リラックスできるような着替え
- 下着

この時点でもう午後2-3時を回っていたとは思いますが、
午後5時頃には流産の手術予定が入りました。

待っている間、上司にまず緊急手術について一報を入れました。妊娠などの背景の説明はせず、急遽これから手術が決まったこと、そして、今日の手術の結果次第で、さらなる手術と1週間入院が必要なことを伝えました。また、入院予定期間の後半の日程で、顧客ニーズの調査を複数組んでいたので、これについては変わらずやる方針でいることを伝えました(スケジュールの再調整が面倒だったのと、上司含め社内関係者は日本語が喋れない人ばかりなので、代わりがいなかった)。

死ぬほど痛い事前処置

そして、手術30分~1時間前くらいだったでしょうか。事前に子宮頸部を開く処置(ラミナリア)をする必要があり、このために診察室に呼ばれました。そして、お股を開き、処置のための器具をぐいっと挿入されました。


これが、ものすごく痛い。激痛。


麻酔もせずにこんなに痛いことするなんて、思ってもいませんでした。
痛みと恐怖で私の目からは涙がボロボロ流れました。これ痛くない人いるの...?

面会時間は通常午後4時半まででしたが、
それを過ぎても手術開始までは、旦那に病室にいてもらうことができました。

そして、ついに手術

「手術」というものを人生この方経験したことがなかったのと、
事前の処置が痛かったこともあり、
お腹を切るわけでもないのに、私はこの時、恐怖しか感じていませんでした。

手術室は4階にあり(死を連想するので今も覚えています)、そこに向かうエレベーターに乗り込む前に、旦那と別れました。この時点で目がうるうるしました。

手術室前で涙が止まらない私に対し、看護師は「何か不安なことがありますか?」などと聞いてくれ、慰めてくれました。私は、「先ほどの処置が痛かったのと、手術を今までしたことがないので、単純に怖いんです」と正直に答えた記憶があります。落ち着くまで一緒に少し待ってもらった後、手術室に入りました。

手術室のドアが開くと、強い光のライトや手術台、
そして、様々な機械が目に入りました。医者や看護師も複数待機済み。
医療ドラマで見るような光景がそこにはありました。

麻酔をした状態で手術室に入れるなら、こんな怖い思いしなくていいのに。

そう思いながら、なるべく周囲を見ないようにして(メスのような器具が目に入ってしまったら怖いから)手術台にあがりました。

まずしたのは、事前処置で子宮頸部に入れていたものを取り外すこと。これ、本当に麻酔なしでやる理由がわからない。本当に痛くてまた涙がポロリと出ました。

そして、吸入麻酔。何十分もかからない短時間の手術となるため、マスクから麻酔を吸う形で眠らされました。

ここから、記憶が飛び飛びになります。

まず覚えているのは、手術室で起こされ、意識があることを確認されたこと。そして、自分の意思がないまま体をベッドに移動させられたことも、ぼんやり覚えています。

そのあと気づいたら入院室にいる自分を認識。またそれから時間が経ち、気づいた時には、看護師の方が紙袋を持って部屋に入ってきていました。その時、紙袋に貼ってあった用紙に書かれた旦那の名前が目に入ったことを覚えています。

手術自体は数分程度で終わったようですが、待機時間や麻酔から目覚めるまでの時間を合わせると、2-3時間かかったようでした。体感としてはあっという間ですが、とにかく待機中は辛かったです。

その後、食事はないまま休憩。朝から何も食べられていませんが、トイレや洗面は通常通りすることができました。

そして、深夜に採血があり、この日は眠りにつきました。

次回


次回は、異所性妊娠の診断・対処のための手術や、その後の病院生活について書いていきたいと思います。


2024年10月26日
🐸

いいなと思ったら応援しよう!