#70年代ベストアルバムランキング100 提出アルバム40 アレコレ
twitterでたまに行われる年代別ベスト企画。
今回は
70年代―。
以前80年代は参加しましたが、こういうの好きだしなにより考えるのが楽しくて今回も参加致しました。このnoteはそれの…個人的満足の為の振り返りと、そして私的史観ですが70年代の俯瞰を記録できればと。
70年代はロック黄金時代 (読み飛ばしてNE)
さて、で、個人的には音楽を聞き始めたのは1980年代終盤なわけですが、当時はどんな状況だったかと言うと、
日本ではバンドブーム。BOØWYが絶頂期に解散。歌謡曲中心だったテレビにロックバンドが襲来。1980年前後から活躍してきたアーティストたちはビッグネームとして健在…サザン、RCサクセション、佐野元春、松任谷由実、そして彼らの先輩たちライバルたち…。そんな時代。
そして海外。ガンズ&ローゼズがデビュー。ボンジョヴィやヴァンヘイレンが隆盛を誇り、MTVにはマイケルジャクソン、プリンス、マドンナ、シンディローパー、デヴィッドボウイ、ジョージマイケル等々。さらにエアロスミス復活。ザ・ローリング・ストーンズ再始動。メタリカのメジャー化。etcetc...
そんな中ワタシはといえば、好きになったアーティストたちがクラシックロック~ヘアメタルに偏っていた(というか当時のロックのメインストリームはそこら辺だった)ため、70年代は旧き良き黄金時代として捉えていまして。だから(当時の貧弱なツールをそれでも一応駆使して)70年代のアルバムはそれなりに掘って…振り返っていた。と思う。うん。
そして近年。インターネットの発達やサブスクの普及により当時の体験を補強したり、取りこぼした知識の回収や再評価の波。以前からのリストはその本筋はそのままに改良改修を繰り返し、マイペースにアップデートしてる…つもり。
さて、そんなワタシの提出アルバム(上限の40枚到達)は以下の通りでした。
まずは1-10位。
トップ10は個人的に"神"アルバムたち。
1位は現代音楽家スティーヴ・ライヒの狂気と静謐の1時間。
2位は細野さん&幻のYMOメンバー横尾忠則による…っていうか、芸術家横尾忠則は(そりゃそうですが)そのアイディア・構想の提供を担当し、実際の音の制作は細野さんが行ったらしいですが、そんなアルバム。いろいろひっくるめてYMOに繋がる作品。
3位は御存知ピンクフロイド/THE WALL。
(リンク貼るのは↑だけにします。1位:18人の音楽家のための音楽)
3位ピンクフロイドは、音楽好きさんたちの間ではやっぱり「狂気」や「炎」を推す声が多いですが、個人的にはその…ある意味70年代を総括する大作主義や、80年代に続くムーブメントにロマンを感じて1票。…というかそういうとこ含めて大好きなんですよ。
4位 ディープ・パープル/live in Japanはライブ盤最高峰。
5位は空間を歪めるマイルス。
6位に…スティーヴィーワンダーはなにを選ぶか意見が分かれそうですけど個人的にはこれが一番。
7位に中盤の表題曲が異様な存在感を放つボブマーリー/EXODUS。
8位にジョンレノンの、魂の叫び→壮絶なセラピー。
9位に日本の不可思議な世界(プログレ)。
10位に…個人的には70年代の象徴のひとつ、ZEP。好きな作品はころころ変わりますが、今回の投票時にはⅢが私的最上位に位置していました。
11-20位は以下の通り。
あっという間にZEPが上限3作品に達したのを皮切りに、ローリングストーンズも2作品立て続けにランクイン。
他にはプログレも、フロイドに続きイエス、クリムゾンと、三大バンドが全て登場。
そして21-30位。
ZEP、パープルというハードロックの始祖たちに続き、エアロスミス、そしてクイーンがランクイン。それからボウイ、イーノ、トッドラングレンという70年代を代表する巨頭たちが入って、
そしてパンク。
セックスピストルズ以外ではストゥージスが辛うじてアーリーパンクでしょうが、それ以外では、クラッシュもダムドもジャムも(ロンドンパンク)、それからNYドールズもヴェルヴェッツも…というかニューヨーク勢はひとつも入れませんでした。ここら辺NYパンク~ニューウェイヴは当時取りこぼしていたジャンルだし、今に至っても補足できてない(=お気に入りを見つけられていない)シーンだなと。昨今評価の高いTelevisionやパティスミスやトーキングヘッズも含めて。
※クラッシュは実はちょっと別で、London CallingはともかくSandinista!(80年代作)は大好きなんですが。
31-40位
31位ロッキーホラーショーとか、それから入れませんでしたがローズとか、あとなに?なんやかんやいろいろあるでしょうが、The WhoやPretty Thingsに端を発する、映画作品や舞台作品がロックといろいろに結びついたのも70年代に花開いた文化。(ジーザス・クライスト・スーパースターとかも。) 33位も、ちょっと違いますがパンクでありサントラであり、賛否ありますが自分は大好きな作品。(3位 The Wallもこれらの延長上に。)
それから32位にファンク、振り返れば10位以内にジャズ、ソウル、レゲエと、黒人音楽を始め他ジャンルとの融合&再感化。
…いや、そもそも、36位のサザンロック、27位ライクーダー、29位ローリングストーンズはそれぞれの方法での黒人音楽の解釈&感化の極み。
そして近年では完全に音楽好きに浸透したクラウトロック。28位にCAN、40位にNeu!。38位にアシュラ・・っていうかアシュラテンペルっていうかマニュエル・ゲッチング。クラフトワークは入れませんでしたが、個人的にも近年存在感を増してるジャンルだなと。(彼らに影響受けてるPrimal Screamを大好き。)
クラフトワークといえば、、26位にYMOを入れましたが、2位細野晴臣と共に電子音楽~テクノへの道。
1位スティーブ・ライヒも(…ご存じない方は↑↑のYouTubeはご覧になってほしいですが)テクノに与えた影響は大きいですし…いろんなジャンルのミックスは混沌の70年代を代表する産物だなと。
まとめ
というわけでざっと見返しましたが、
60年代までのロック-ブルースロックがそれぞれに極まって70年代初頭に君臨したThe Rolling StonesとLed Zeppelin、さらに過激なハードロック、プログレ等でメインストリームを形成。そしてそれらが影響を受け取り込んだファンクやレゲエ等。
そういった流れを横目で見ながらオルタナティブストリームとしてニューヨークやロンドンでパンクが登場。それらと相互に影響を与え、また、クラウトロック等に影響を受けながらニューウェーブ。そしてポストパンク、さらに電子音楽、テクノ。
ここら辺がワタシの70年代音楽史観だな。
そして自覚する抜け落ちた流れ…。
前述のNYオルタナシーンもそうなんだけど一番大きいのはフォーク系統か。ディラン、ニールヤング、ジョニミッチェル、ザ・バンドらをまるっと含んだフォーク系統全般がごっそり抜けている。認識はしているものの、好きなものを見つけられてないのが現状かな。事ある毎にトライはしているものの。
最後に
ハッシュタグで続々とtweetがされていますが、さすがツイッタランドの音楽クラスタ方々。知らない名盤が続々です。自分が詳しいとは…まあ一般に音楽聞いてる方々の中ではそりゃそこそこ知ってるかもしれませんbutスゲー詳しいとはそれ以上に思いませんが、それにしても音楽のキリのない大平原よ。まだまだまだまだ未踏の地が、気が遠くなるほどです。
集計結果発表はいつごろかな。
楽しみ
ところで、
T-REXは、電気の武者やスライダーも好きだしベスト盤も良いけど、
34位「銀河系よりの使者」が好き。かーっこいい
それでは。