東京を泳ぐ二つの車輪【自転車】
幼い頃、私は近所の同級生たちの中で、補助輪が外れるのが一番遅かった。
運動神経とは恐ろしいもの。物心もつかない頃から、無いものはないと教えてくれた。
めでたく補助輪を外した日、母が後ろから支えてくれており、ふいに手を離した事をいまも覚えている。
近所の公園、家から電車で1時間かかる離れた高校まで、1日かけて他の県まで。学生時代も思い返すと結構乗っていたなと思う。
冬の大雪の日に恋人の家まで、自転車で滑り転びながら向かったのは恥ずかしい青春の1ページと言えるかもしれない。
上京してからはめっきりと乗ることがなくなった。東京メトロは蜘蛛の糸のように線路を張り巡らしていて、数分おきに来る。深夜までダイヤもあり、移動に困ることはない。
それに、東京の道は狭く、人が多すぎる。自転車で気持ちよく走るのはなかなかに難しい。
長らく自転車とは縁のない生活を送っていたある日、きっかけは忘れたが急に自転車が欲しくてたまらなくなった。
思い立ったらそのことしか考えられなくなるのは悪い癖。電動、クロスバイク、ロードバイク。メーカーも様々。片っ端からカタログを漁る。
なんせ今までママチャリしか乗ってこなかったので、大人に相応しい相棒が欲しい。節約の日々はこういう時に豪勢にいきがちである。
悩みぬいた結果、GIANT Escape RXを購入した。
しかし、前述したように東京の街は人が多く、快適なサイクリングには計画が必要となる。
そうか、夜だ。夜なら人はいない。私は仕事終わりの帰宅後、荷物を家に置き、ボディバックひとつ背負い、真夜中にあてのないクルージングをはじめた。
クロスバイクは今までのママチャリとはわけが違う。むしろほとんど原付バイクに近いと思う。
中野から青梅街道を通り、皇居を左折、九段下を曲がり、大手町方面までくれば、不気味なほど広く海の中を泳ぐような気持ちになる。
気が付けばスカイツリーの下にいることもあったし、多摩川の土手にいたこともある。
家で孤独のグルメ(テレビ版)を見ていると、ゴローさんが食べてる純レバ丼がどうしても食べたくなり、いてもたってもいられずすぐさま錦糸町まで向かったこともあった。
なんせ、沼らなければ基本的には、お金のかからない遊びだ。身体にも良さそうなので、長く付き合っていけそうだなと思う。
いつか自転車を車に乗せて、遠征先の湖畔などを周囲を走るという大人の嗜みもやってみたいと密かに画策している。
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