プロレスについて語ろうか② 『魔界』という新しい扉。

プロレスについて『アレは真剣勝負ではなく、ショーだ』と言われる人がいる。すでにシナリオ(いわゆる『ブック』というもの)が決まっていて、それに基づいて試合をしているのだ、と。

正直、昭和の時代のプロレスにおいては(さらに言えば格闘技全盛時代のプロレスにおいても)、その後の興行的な思惑からチャンピオンに仕立て上げたのでは、と思わざるを得ないときもあった。
そしてそれが露骨に見えてしまっている時点で、昭和プロレスの終焉は見えていたのだろうと思う。


そして、現代。
多様化したプロレスの、さらに異端ともいえる興行が人気を博し始めている。

『魔界錬闘会』という興行を知っている人はいるだろうか。
『ファイティングミュージカル』と銘打たれたその興行には現役のプロレスラーだけではなく、役者やミュージシャンも参加しており、ハードロックのライブと演劇とプロレスがボーダレスに混ざり合うことで、これまでにないエンターテイメントを表現しているのである。

この興行においてはプロレスは『劇の一部』ではあるが、しかしでは参加しているレスラーは真剣に試合をしていないかというと、そうではない。
それぞれがそれぞれの持ち味を活かしつつ、しかし彼らの演じる『役』にふさわしい技を展開し、魅せてくれているのである。
(少なくともこれまでプロレスの興行で『ギタリストVSギタリスト』という戦いは観たことがないし、『役者VSレスラー』にしてもここまで本格的な『演技』を魅せることはなかった)

『ショープロレスなど面白くない」
そう鼻で笑う人もいるだろう。

しかし、こういうプロレスも『ある』のだ。
これが新世代のプロレスの形の一つなのだ、ということを、ぜひ知っておいてほしいと思う。

なお、この『魔界錬闘会』は、noteとも関りがある。
ご存知の方も多いと思うが、noteの初期から参加されている『これマジ』の『マナベアキヒト』さん(https://note.mu/108dojo)は、実はこの『魔界錬闘会』における総合プロデュースと脚本を務めているのである。

noteで活動されている人が脚本を書く興行が、いよいよメディアに進出する。
そういう意味でもこの『魔界』、応援していきたいと思う。


参考:
『魔界錬闘会』の大まかなストーリー

現代に蘇った最強の陰陽師『安倍晴明』は地獄の閻魔大王を召喚し世界を滅亡させようとしていた。 それを阻止するべく現れたのが平家の末裔『平了』率いる昭和初期の陰陽師集団『魔界少女拳』
そして、謎の青年『光』と第三勢力『黒魔術軍』。
彼らは歴史上の人物の魂を『ヒトガタ』としてプロレスラーに移して戦わせる事によって戦い、
『呪い歌』と呼ばれる音楽の力を『歌姫』や『音魔人』、更には舞踏する『影導師』たちの力を用いて過去の英雄たちを鼓舞する。
その中で繰り広げられる戦いと陰陽師、武将や偉人たちの葛藤と悲劇の数々。
果てしない戦いの果てに彼らを待つのは何か…

『これ即ち、魔界なり』(平了曰く)
#動画 #魔界錬闘会 #マナベアキヒト #プロレスの話をしよう

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かーる
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