最期のとき
動物たちと生きていたら
その一生に寄り添えるだけの寿命が
人間にはあるんだと改めて気付かされる
この子達の命を見送るその時は
最期を受け入れる事に充分な時間を
出逢った時からずっと
意識し続けて来たはずなのに
だけどやっぱりその手を離せなくて
どうしても離せなくて、ね
それでもかっこつけて
「ありがとう」って言うの
「今までありがとう」って
「大丈夫だからいってらっしゃい」
そう言いながら泣き顔を見せまいと
唇噛みしめておかしな笑顔を作るの
でも本当は全然大丈夫じゃないのに
.....毎日毎日好きは積もっていって
最後の好きがいっちばん頂上
空に最も近い場所に立つ君が
羽を広げて飛び立つのを見送る
好きをひとつ またひとつ
積み重ねて来た日々を見上げて
私は首が後ろに折れてしまうくらい
高い宇宙を見つめる.....
やすきち
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