滝のように注がれる愛
時々 ふと見下ろした時の
猫たちのあまりの小ささに驚く
こんなちいちゃな存在に
私はどれほどの愛を
注いでいるのだろう
ドドドドっと轟音をたてながら
滝のような愛が心臓から流れ出て
滝壺まで真っ逆さまに落ちてゆき
叩きつけられた水面で
ぐるぐると渦を巻きながら
その中心へと吸い込まれていく
渦潮のちょうど真ん中には
くりくりおめめのあなたがいて
きょとんとしながら私を見上げる
するとまたハンドルは捻られ
ずきゅ〜んと音をたてる
蛇口から更なる勢いで噴き出す愛は
うねりを上げながら
あなたへと飛瀑する
やすきち