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英検1級2次試験、そんな難しいこと聞かれたの?

昨日は次男の英検1級の2次試験でした。一次試験はGP+11というびっくりするスコアで通過した彼にとって、一番厄介だったのはリーディングの大問1の語彙であり、長文やリスニングは満点。4年間恐ろしく高いアメリカの大学の学費を払ったのだから(奨学金で半額で済んだのでなんとか可能でした...)、まあ、それくらい取れなくては 何してたの?になるのですが。

私は彼とは違って、留学もしてないし、英文科でもないので、ヒイヒイ言いながら1級をとったので、2次試験の教材も探してそれを繰り返しインプットしました。それがとても良い教材だったので、一応渡しておきました。「あれ、結構洗練された言い方や 内容で 難しいで。」と言っていました。

確か行った順番だから、早めに行ったほうがいいよ、そのほうが面接官も疲れてないから、とアドバイス。30分前には着くように行くわ、と出たのですが、「出発と到着点間違えて入れた。今気づいた。結局10分前に着くわ」と、何年立っても変わらない天然ぶり。

以前、アメリカの大学出願のために必要なSATを受けるために、上海から日本へ受験のためだけに戻ったことがあるのですが(中国では替え玉受験が横行して、SATが受験できなくなってしまったのです💧)、よく場所を確認するように言ったのに、スクール名だけで検索していき、駅に着いてからググったら、到着地まで4時間と出て、そこで初めて そのスクールは2箇所あって、別の方へ来てしまったことに気づき、つまり、受験できなかったということがあったのです。

飛行機代、受験代、ホテル代、すべてパーですね....

それを思えば「とりあえず、間に合うならよかった」と返信。

順番

大阪会場、全部で50人ほどの受験者だった模様。最後の10人あたりに滑り込んだようです。7部屋ほどで面接があったので待ち時間は最初の回が始まってから40分ほどだったようです。

トピック選び

トピックカードを渡されて、1分以内でトピックを選び、2分間のスピーチの内容を選びます。結構、難しいトピックばかりで、選びかけては、いや、これは具体例がすぐに浮かばない、という風に迷い、トピック選びに30秒はかかった、ということ。

私のようにドメスティックな人は、選ぶべきトピックの分野を決めておきましょう。私は「教育」「環境」このあたりと決めていました。トピック選びは即決してスピーチの内容を少しでも長く考えましょう。トピックさえ決めておけば、そのトピックに関して使い回しできる、不変の内容というものがあるので(つまりまとめの部分ですね)それは事前にアウトプットできるように用意しておくことをお勧めします。

スピーチ

トピック選びに迷って、具体例は考えやすそうだけど、それを考えるところまでは1分ではできなかったようで、喋りながら考えて話した、ということ。日本語の方が怪しい彼だから、それはできる技。

ドメスティックな方は、自分が選択しようとする分野における 具体例までいくつか考えておくことをお勧めします。教育や環境は、政治・経済・科学、という分野に比べれば 身近ですし、この分野のまとめは思い浮かびやすいです。

Q&A

このパートが一番恐怖でした、私は。自分の話した内容について質問がされるので、逆に話す内容に気をつけないと、深掘りされたら、答えられない、というような墓穴を掘ることがありうるからです。全国通訳案内士試験の2次面接も英検1級ととても似ています。3枚のトピックカードを渡され、1分でトピックを選んでスピーチ内容を考え、2分で話す。話す内容は、深掘りされる余地を残しておくことが、大事です。ある程度詳しく話してしまうと、そこをさらに深掘りしたら、アイディアや返答自体が出てこない、となってしまうから。

さて、彼の選んだトピックは

「インターネットへのアクセスを基本的人権とすべきか」

以下、面接官とのQ&Aの一部。

*教育もITを使うことが主流だし、それも基本的人権、ということだが、学生全員にネットアクセスの環境を与えるのは、コストがかかるけど、どうすればいい?

*ネットにアクセスしたらフェイクニュースも見ることもある、どうしたらいいと思う?→ソーシャルメディアの検閲で規制する→でもそれすると国民は嫌じゃないのか?→政府に意見すればいい。なぜならそれが民主主義の意義だから

的な、答えに対して、どんどん突っ込まれてきたようです。


む、む、難しい・・・そんな厳しい質問してきたの?日本語でもかえせないんですけど・・・彼は4年間、大学でネイティブに混じって、ディスカッションやプレゼンをしてきたから それをうまく返せたんだと思いますが...

「受験者のレベル見て、質問してきたんちゃう?」と次男。

そりゃそうですよね...

でも、文法をきっちりと押さえ、聞かれた質問にそれた答えをせず、理論が通っている返事ができれば、合格はできるのです。だからネイティブ並みに喋れなくても 合格はできます。あとはスピーチが ちゃんと構成を持って展開されているか。

もっとも英検1級の2次試験の合格率は60%ぐらいと言われていますから、一次のリスニング、エッセイなどを合格する力があれば、そんなに心配しなくても 面接は大丈夫だと思います。

次男への面接官の質問を聞きながら、私が受験したときの面接官の人は優しかったのね、と思いました(笑)そう、きっと受験者のレベルに合わせて質問をしてくれるはず(^_-)わかりませんが...

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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