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【記録】カルメンを観る

カルメンを観て

今日は、桃那つくしさんとオペラ鑑賞会をしました。
作品は【カルメン】

まずはカルメンを知らない人用に桃那つくしさんの【カルメン講座】が30分ほど
ありました。
ある程度、知識をつけてからオペラは観た方が、より楽しめるからね。
っていう桃那つくしさんからのアドバイス📖

スライドを用意して下さり、動画も使って凄くわかりやすい説明でした。
こういうこだわりが大好きです。

みんなにも、【桃那つくしさん】のオペラ講座を、心から観て欲しい

ここから先は【カルメン】を観ての感想になります。
登場人物やストーリーなどの説明などは、省きますので、観てない方はゴメンなさい。
あと、僕はまだオペラ初心者のため
アリアのことを歌と書いたり、詳細なアリアのタイトルを書けません。

桃那つくしさんも言われてましたが
これだけ主人公の名前がいっぱい呼ばれる作品もめずらしい。

【カルメン】【カルメン】【カルメン】
みんながカルメンと呼んでいる。

カルメンが中心にいるって伝わる。

カルメンに恋をした【ホセ】ですら
カルメンのことを最初は【悪魔】と呼んでいた。
それだけ男や女、みんなを魅了した女性。

幼少期のカルメンも出てきましたが、
その頃は、いじめてきた男に
あついキスをして、黙らせていた。

カルメンが周りを魅了する女性になったのには、何か背景があるんだろうな。
そう思わされた。

カルメンの歌に
【私に魅了されない人に、私は恋をする】
とある。

ホセは真面目な衛兵で、田舎のお母さん思い。許嫁もいた。
ホセはカルメンに恋をしないよう、ずっと壁を作って仕事をしていたのかな。
もともとカルメンに恋はしていたと感じる。
でも、カルメンに恋をしないよう、ずっと過ごしていたのだろう。

ある日、カルメンから赤い花を投げつけられ
ホセの壁がバラバラバラーっと崩壊する音が、(僕には)聴こえた。

ここからのホセの心の葛藤が観てて苦しかった。

高嶺の花のカルメンと恋仲になったが、
カルメンの要求に答えきれず
愛を証明できない。

カルメンの気持ちは
【軍の仕事を捨てて、私の元に来て欲しい。】

カルメンは海賊?密輸団?に所属していた。

密輸団とカルメンの会話を聴くに、カルメンとは昔からの仲のような会話がある。
カルメンにとっては、大切な家族なのだろうか。

密輸団と聴くと、悪者のイメージがつきがちだが
軍人たちの仕事ぶりを見ていると
心の腐敗した街(国)なのかなとも感じる。

闘牛士が流行っていた時代背景

もっと時代背景についても、勉強します。

カルメンは、私を愛せるなら
私の全てを受け止めれる人でいてほしい。
私が寂しい時は、私を優先して欲しい。
私はあなたに会うことを優先してここにきた。
口だけじゃなく、行動で安心させて欲しい。

今回
僕にはカルメンの心が、こう映りました。

ホセは、カルメンと恋仲になっても
カルメンの言葉、カルメン自身を信じれなかったのか
ホセはホセ自身が大切で
まだ自分を捨てきれず
カルメンの要求に答えきれなかった。

ここらへんの考えは、非常に難しい。

ひとつ気になったのが
ホセの許嫁が、お母さんから【生活費】を預かって、そのお金をホセに渡していた。

軍に入っているけど、ホセはお金が無いのか?

これも時代背景を知りたい。

ホセの考えは間違いではない。
仕事を全て捨てて、愛する人の元に行く。
その瞬間は幸せを得られても
長く生活を続けられる保証は無い。

しかし、カルメンに嫌われたホセ

【もう、ホセあなたには会いたくない】

嫌われたことで
どんどんホセはカルメンに沼っていく。

そんなホセの姿を見ていると胸が痛くなる。

カルメンから別れを告げられた地点で、きっぱり別れられたら良かったのだが

カルメンのことが大好きなホセは
カルメンと離れられなくなり
沼にハマり、冷静に行動ができなくなる。

過去の愛し合っていたころの話をもちだしたり
女性の方は完全に冷めているのに。

男女の恋愛そのものだ。

そんなホセを見ていると心が苦しい。

ホセは完全に恋の病にかかっている。
頭の中がカルメンだらけ。

でも、真面目な性格も残っていた。

いたのに。

軍の上官を、カルメンの仲間が殺してしまう。

ホセは必然的に軍に戻れなくなった。

カルメンが闘牛士に恋をする。

カルメンがホセを避け始める。

ホセは狂い出す。

闘牛士がカルメンに告白をする。

【君が恋人と別れる日を待っていた。私が幸せにするよ】

カルメンの仲間には、お金を渡して黙らせる。

闘牛士は、行動全てに【余裕】があった。

経験豊富で
一人の女性に執着していない。

今回見たカルメンは、

カルメンが闘牛士に本気で恋をしているように感じなかった。

闘牛士には愛があるのか、正直疑問だった。

【闘牛士】は【闘牛士の歌】1本で成り立っている、凄い不思議なキャラだよね。

って桃那つくしさんのコメントが、今日1番印象に残っている。

たしかに、闘牛士が登場するたびに、同じ曲しか流れない。
ずっと闘牛士の歌を歌っている。笑

これで、成り立つのが凄い。


【ホセに会ってはいけない】
と周りの仲間にも、占いでも
出ていたのに
カルメンは、ホセに会いに行く。

逃げずに対話を選んだカルメン

この時のカルメンの気持ちを考えてみたい。

ホセは相変わらず、カルメンに愛を告げる。

カルメンは断る。

もう私の目の前から立ち去るか、私を殺して。

この言葉にカルメンの気持ちが詰まっている気がした。

カルメンは、最後まで何を求めていたのか。
今は
それを考えています。

ホセは、許嫁(ミカエラ)の存在もあり、申し訳ないが
同情もできない。
自分を愛してくれる、心配してくれる、許嫁がいるのに。
なぜ、、、ホセよ、、、
1人じゃないのに、、、
愛してくれる人がいるなら、それだけで
充分すぎるくらい幸せで、満たされるのに。

ホセよ。

本当はお母さんからの【お金】じゃなく、
許嫁が用意した【お金】だったのではないかと思えてしまう。

カルメンの最後の感情
また答えが出たら
書き込みたい。

今思う僕の意見は、
カルメンは【運命】に打ち勝ちたかったのかな。
幼少期から【死】が出ていて、ホセに会う度に、不吉な音楽が流れる。死が近づくような。
そんな運命を断ち切りたかったのか。
ホセが自分から【離れる】決断ができるよう、カルメンなりの最後の愛だったのか。
一度は愛した人だから
冷めてはいても、愛はある。
【私から離れて、次の愛を見つけて欲しい】

ホセにはなりたくないけど
気持ちは分かる
だから
ホセを抱きしめて、止めてあげたい
苦しみが僕にも流れ込む
胸が痛い


今日も素敵な時間をありがとう👏👏👏
心の底から感謝します

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