連続小説 「 うらみ。 」#2
山本は過去の事件ファイルを調べながら、
同じお守りを発見した現場の詳細を再確認した。
その場所は郊外の古びた神社で、
当時も奇妙な儀式が行われた痕跡が残されていた。
その事件は未解決のまま放置され、犯人は依然として不明のままだった。
山本:「この神社…田中さん、犯行現場の近くには似たような場所があるか?」
田中は地図を広げ、現場周辺を調べ始めた。
田中:「確かに、犯行現場の近くにもう一つ似たような神社があります。これも古くて、最近はほとんど使われていない場所のようです。」
山本:「よし、そこへ行ってみよう。何か手がかりが見つかるかもしれない。」
二人はその神社へ向かい、薄暗い境内に足を踏み入れた。
そこには古びた鳥居と苔むした石段があり、時の流れを感じさせる。
境内を進むと、小さな祠の前に奇妙な形のお守りが落ちているのを見つけた。
田中:「また同じお守り…」
山本:「ここで何かが行われたのは間違いない。もっと詳しく調べる必要がある。」
山本はお守りをじっと見つめ、過去の事件との関連性を考えながら言った。
山本:「これは…何か大きな陰謀が背後にあるのかもしれない。」
田中:「どういうことですか?」
山本:「このお守りが使われた過去の事件も、同じような手口でした。犯人は何かメッセージを伝えようとしているのかもしれません。」
田中:「一体どんなメッセージなんでしょう?」
山本はお守りを手に取り、細部を詳しく調べ始めた。その刻まれたシンボルや赤い石には、どこかで見たことがあるような既視感があった。
山本:「このシンボル、どこかで見た覚えがある…」
。
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