連続小説「 うらみ。 」#1
第一章 「 今 」
警視庁:無線{警視庁から各局。枚方署管内において 重要事件発生。
マルヒはいまだ逃走中。至急捜査に迎え。以上 警視庁。
※テレビを切る
山本{ はぁ…。
事件現場周辺
パトカー
捜査員:無線{ 検視官到着し、殺人事件と断定 死因は絞殺 凶器はロープのようなものと包丁 詳しい死因に関しては現在調査中。
※電話が鳴る
~非通知設定の表記~
山本{ …ハイ。
?{ あ、山本さん?あれから体調どうですか??
山本{ …誰だ。
田中{ 田中ですよ!寝ぼけてるんですか??今日顔色悪くて
びっくりしましたよ。無事に連絡とれてよかったです。
山本{あ、ありが…。
田中{そんなことより山本さん。ニュースは見ましたか?
田中は焦った声で話している。
山本{あぁ、枚方の件か?
田中{それです。
山本{それがどうした?
田中{実はですね、犯行現場に犯人のものと思われるものが
見つかったのですが、すごく不気味なものが置いてありまして…。
山本{それは、なんだ。
田中{詳しい話をしたいので明日にでも 本部に来てほしいです。
山本{わかった。
…..…
約一年前
田中{山本さん何を調べてるのですか?
山本{あぁ、ちょっとね。
この日 山本は、署内で過去の事件を調べていたのだ
山本{...何かがおかしい。
〜昨日〜
田中{世間を大きく騒がしてますよね。どのチャンネルもこのニュースで持ち切りだ。
山本{無理もない。初手から酷いものだったからな、マスコミやメディアも大スクープだといわんばかりにやたらめったら記事にしている。。
警視庁 無線{ 警視庁から八尾管内 推定4歳の女の子が上半身裸で血を流して倒れてるとの通報あり、住宅街の用水路で発見したの事。至急急行せよ。
山本は電話を切り、深いため息をついた。
田中の言葉が頭の中でぐるぐると回っていた。
「不気味なもの」とは一体何なのか。
彼はその答えを知るために、翌朝早くから本部に向かうことを決意した。
翌朝、本部に到着した山本は、田中と合流した。
田中はすぐに山本を会議室に案内し、ドアを閉めた。
田中:「山本さん、これを見てください。」
田中は机の上に置かれた証拠品の写真を見せた。そこには、血まみれのロープと包丁、そして奇妙な形をしたお守りが写っていた。
山本:「これは…?」
田中:「犯行現場で見つかったものです。このお守り、どうやら犯人が意図的に置いていったもののようです。」
山本は写真をじっと見つめた。
お守りには見覚えがあった。過去の事件で同じものが使われていたのだ。
山本:「これは…一年前の事件と同じだ。」
田中:「そうなんです。だから、山本さんに過去の事件を調べてもらいたいんです。何か手がかりがあるかもしれません。」
山本は頷き、過去の事件ファイルを再び開いた。
そこには、同じお守りが写った写真があった。
彼はその写真を見つめながら、何かが繋がり始めるのを感じた。
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