Baby Driver
なんとなく気になっていた作品。
観てみると、リリー・ジェイムズが。ジーザス。
さて、クールな作品。よく作り込まれてる。
音楽が流れるように生きているベイビー。
けれど心はどこかうつろ。
無謀な運転を繰り返しながら、母の思い出に生きている。
そんなちぐはぐで今にも壊れてしまいそうな、ベイビー。
リリー・ジェイムズはまさに天使。
彼を救い出す。
そんなお話。
音楽を爆音で流し、身を任せているベイビー。
流れるように生きているというより、流されているだけなのかもしれない。
流されていた彼が、自らオールを漕ぎ出そうとする。
半端なエネルギーじゃとうていかなわない。
どんなに可能性を秘めている人も、誰かに救われる瞬間がやってくる。
大いなる力には、大いなる責任が・・なんてセリフもあったけれど、
大いなる力はそのままでは自らを滅ぼすだけ。
誰かにシェアして注ぎ込む器がないと、ということなのだろうか。
じゃあそれを失ってしまったら?
思い出を振り返りながら、スピードを緩めつつ、景色を楽しめばいいのでは。
そうしてまた、誰ともなく誰かを待つ。
期待せず待つ。
救いはそんなとき、やってくるのかもしれない。