
稲刈りして、綯って、食べて
今日をたどりながら、最近のことについて。
朝は8時くらいに目が覚めた。すごく眠いし、ちょっと二日酔い。
昨日はおつとめ時代の後輩をうちに呼んで、深夜まで飲んでいたんだ。
まだ寝ていたかったけど、今週は平日に予定があって忙しそうで、仕事をすすめておきたくてそのまま起きる。
noteにもよく綴っていたけれど、少し前まではぱったりと仕事がない時期があった。ぱったりとまでいかなくても、一つ納品を終えて、先の予定はあるけどとりあえず今は手が空いたぞ、というスキマの時間が。

最近は、そういうことがない。依頼が集中する時期?と思っていたけど、前と違って一時的じゃないみたい。今のところ何週間もつづいてる。
わーっと別の流れがきてる。今はそれが特別でせわしなく感じてるけど、いつの間にかそっちが日常になっていく。そのさなかにいるみたい。
なにか大きい企業と仕事をしたとか、広告を出したとかそういうことはないのに、前とは決定的に違う。地道にやっていても、そんなふうに変わっていけるんだな。ずっと私は、次はいつ依頼が来るのかな、と当てもなく待ち続けるのだと思ってた。
実績の数は足し算で、ひとつひとつ目の前の仕事をがんばる、の繰り返し。
だけど自分の絵を見る人はかけ算で増えていく。ひとつの作品を10人の人が見ているとしたら、ふたつ作ったら20人、10個つくったら100人が見ることになるものね。不安は不安でも、母数は底上げされていくのかもしれない。
前はひと段落したときにnoteを書いたり、Instagramでお仕事報告をしたりしてたけど、意識的にそういう時間をつくっていく必要がありそう。というか、仕事を進めながらついでにやっていけたらいいのかな。

クリスマスツリーの宇宙飛行士がきらきらしてる。
忙しいながらも合間を見つけて飾っておいた。今年は「クリスマスまで」を長めに楽しみたいと思ったんだ。
毎年ちょっとずつオーナメントを増やしていきたい。創作活動をはじめてすぐに「サンタの群れ」という絵を描いたのだけど、そいつをいつかはオーナメントにしたいなーと思ってる。粘土とかでつくれるかな。

二日酔いで思考と行動がナマケモノの速度になっている。ゆっくりゆっくり返信をしたり、見積もりを出したり…。
でもゆっくりなぶん雑念がなく冴えわたっているかんじがして、こういうときのほうが意外と捗ったりするんだ、仕事って。
それで、進行中のことがあるままにnoteを書きはじめた。
思い返すと、ここ最近すごく濃密だったからこまめに書けばよかったな。そんな暇もつくれなかったんだけど。
写真ごとに簡単に綴っておく。
大和の古道具市

大和駅で毎月やってるという古道具市にはじめて行って、買ったもの。
手桶のフォルムが気に入って、買おうかすごく悩んでいたら、店主のおじさんがあれもこれもとおまけしてくれて、全部で3500円で買えた!
隣のお店の人たちも「いいな〜お姉さん!俺が買いたいよ!」と集まってきて、その活気につられてお客さんもどんどん集まってきて。
買い物に慎重な私はむやみにものを増やしたくないのだけど、そういう活気に乗じて「まあ、いっか!」とお金を払うのは気持ちがよかったな。
なるべく「買ってほしい」を隠すべきとされている昨今で私自身もそういうふうに心がけていたけど、こっちのほうが健全なかんじがした。
2024年のしめ縄

昨日、友人に稲わらを届けてもらった。今、私はすっかり「綯(な)う」のとりこになってしまっている。
実は、一年かけてじぶんちのしめ飾りをつくるプロジェクト「なわの会」に参加していたんだ。
日々ワークショップや勉強会などをとおして、自然と人をつなぐ活動をしているlizeaのしーちゃんが発起人となり。

しめ縄について知るところからはじめて、最後には綯えるようになった。
埼玉の実家に帰って「どこ行きたい?」と両親にたずねられて「田んぼ!」と答える私。
図書館で本を借りて読んでますます神道の歴史に興味津々な私。
クリスマスツリーを飾ったり、直売で旬の野菜を買って食べることにしあわせを感じる私。
ぜんぶ繋がって、ここにたどり着いた!すごく気持ちいい。


稲刈りをして、その藁をつかってしめ縄を綯い、そのお米を食べた。

つくったしめ縄は大倉山のブックカフェeleverにて展示中。
他の人のしめ飾りも本当に個性豊かでみんなすごいんだ。たくさんの人に見て、感じてほしい。
「春を迎えるそれぞれのカタチ展」
〜15人それぞれの創作しめ縄展
会期 2023年11月16日〜30日
場所 ブックカフェ elever ( @804_elever )
東横線 大倉山駅徒歩2分
横浜市港北区大倉山3-5-11
大倉山集合住宅 G号
主催 lizea しーちゃん( @lizea.shizuho )
Hütte 花とコーヒー ゆりさん( @tera_hutte )

完成するまで、展示するなんてちょっと憂鬱で、仕事は忙しかったし、部屋は稲わらだらけで「もう〜!」ってなってたのに。できてみたらすごく愛着がわいて、綯う作業も気持ちが良くて、もっとやりたい!となった。
それでなわの会で余っていた稲わらをおかわりしたんだ。

いつの間にかしめ縄の話をたくさんしてた。それだけ濃くて良い時間だったんだ。
忘れないうちに。