逆転裁判シリーズの主人公について
逆転裁判の主人公について少し語りたいと思ったので。
語りたいと思ったけど、自分の言葉で語るの下手すぎるので推しに代わりに喋ってもらいます。すみません💦
なのでキャラめちゃくちゃメタいです。
でも分かりやすく読みやすくはなったかなぁと。
そして当たり前のようにネタバレ⚠️なので注意。
オドロキ『主人公って、結構大雑把なタイトルですね……』(以下🟥)
ナルホド『語りたいことメインはぼくとオドロキくんの違いらしいけど、折角だから色々語りたくなったんだって』(以下🟦)
🟥『いいですけど、このやり取りするのは別にオレと成歩堂さんじゃ無くても良くないですか?』
🟦『それはまあ……推しだから、らしいよ。ぼくとオドロキくんが』
🟥(なんだよそれ……)
🟦『まずはそうだな。本題の』
成歩堂龍一と王泥喜法介の違いについて
🟥『違いって言われても、全然違うじゃないですか。オレはサイコ・ロックなんか使えないし、そもそも11も歳が離れてるんですよ。見た目だって全然違います』
🟦『それは設定の話だけど……。逆転裁判のゲームシステムのせいで、同一視してしまう人は少なからず居ると思うよ』
🟥『ゲームシステム?メタ的にってことですか?』
🟦『そう。何故なら逆転裁判の主人公は姿が見えないからね』
🟥『ああ、確かに。オレ視点の時にオレ自身が見えていたら変ですもんね』
🟦『法廷パートは画面がコロコロ切り替わるから例外だけど、探偵パートで主人公の姿は見えない。だから割とあれ?今はどっちの視点だっけ?ってことが多いんじゃないかな。特にヌルッと視点が動く6ー5では』
🟥『それなら、希月さんも主人公ですよ』
🟦『ココネちゃんは女の子だし、意外と主人公(視点キャラ)なシーンが少ないから、あまりキャラが被るイメージは無いと思うよ。キャラを混同してしまうなら、やっぱりぼくとオドロキくんだ』
🟥『うーん、自覚無いなぁ……。オレ、そんなに成歩堂さんと似てます……?』
🟦『あれ、自覚ない?じゃあこれを見て欲しいな』
成歩堂龍一と王泥喜法介の似ている点
🟦『ちなみに上がオドロキくんで下がぼく』
🟥『に、似てるかもしれないですね。確かに……』
🟦『一人称やキャラの呼び方が違うから、そういう面で区別は出来るけどね。依頼人に対しての話し方や、心の中のツッコミとかなら、判別は難しいんじゃないかなぁ?』
🟥(成歩堂さんに似てるって、ちょっと複雑な気分だ……)
🟦(絶対に今失礼なこと考えられてるな……)
🟦『まあ、似てるのはある意味当然なんだけどね。4で新主人公として生まれたのがきみだ。当然、123主人公の成歩堂龍一を意識しないはずがない』
🟥『あえてそっくりに作ったってことですか?』
🟦『そうだろうね。同じ高所恐怖症だし。でもそれと同時に、ちゃんと違いも意識されている』
二人の主人公の違い
🟥『違い……?』(声のデカさ……とかか?)
🟦『例えば……。あ、丁度いいものが。あれ、あそこにあるのって……』(指をさす)
🟥『ハシゴですね。逆転裁判名物の』
🟦『オドロキくん。あれはキャタツだよ』
🟥『一緒じゃないですか。結局登るものなんですから』
🟦『いやいや、違うものだよ』
🟥(面倒臭いな……)『じゃあキャシゴで』
🟦(その名前はどうかと思うぞ……)
『うん、それだよね。まず分かりやすい違いは。ぼくは脚立派でオドロキくんはハシゴ派だ』
🟥『事務所でオレだけハシゴ派だから、その話になった時に居心地悪いんですよ』
🟦『弁護士は脚立、助手や刑事検事はハシゴ派が多いみたいだから、オドロキくんは少し特殊だね。ぼくと真宵ちゃんの脚立のやり取りを、みぬきとオドロキくんで立場逆にしてみましたって事なんだろうけど……』
🟥『何か、気になることでも?』
🟦『これが、後述する法廷での戦い方の違いにも繋がるような気がする。それは一旦置いておいて、次に一人称の違い……これが何より一番分かりやすいだろうね』
🟥『オレ』
🟦『ぼく』
🟥『成歩堂さんの方が柔らかい一人称なの、なんか意外ですよね。髪型はトゲトゲなのに、一人称は丸いというか』
🟦『髪型と一人称は関係ないと思うよ……』
🟥『オレは昔ぼくだったんですけど、アオイの影響かな。気づけばオレになってました』
🟦『言葉の影響を受けやすいタイプなら、日本に帰ってきた時にポルクンカとか出てきそうだね』
🟥『謎時空なんですからそういうこと言うのやめてください。電話で話してるってことになるし、そうしたらさっきのハシゴのくだりは矛盾します』
🟦『最初からメタなんだからいいんだよ。あとはそうだな……色の違い』
🟥『これは成歩堂さんが青だから、オレは赤になったんですよね』
🟦『明確な区別ポイントだね。なんだかんだ、色が一番分かりやすいし。ただ、ゲーム中は主人公だから見えないけど』
🟥『でも、お互いの姿は確認できますよ。オレ視点の時の成歩堂さんとか。成歩堂さん視点の時のオレとか』
🟦『それが思うんだけどさ。ぼくたちってあえて理由付けされて探偵パート一緒にならないようにされてるよね』
🟥『異議あり!そんなこと言ったら事務所メンバー不仲説とか出るじゃ無いですか!』
🟦『出ないから落ち着きなよ。まず、4ー2はぼくが入院して……4ー3と4ー4はゴクヒ任務』
🟥『5ー2は成歩堂さんはまだ弁護士じゃなくて、5ー3はそもそも希月さんが主人公。5の1と4と5はオレの怪我から視点変更……。そして入院と事務所離反』
🟦『6はぼくはクラインに行って、オドロキくんが日本に残る。……こうやって見ると、ココネちゃんがぼくとオドロキくんの助手になってることが多いね』
🟥『羨ましいな希月さん。弁護士成歩堂龍一の助手かぁ……』
🟦『まあ、キャラ被るからね。仕方がないね』
🟥『それで片付けないでください!全然違いますから!ホント!』
🟦『まあ兎に角、日常的には同じ事務所だし一緒にいることも多いのに、探偵パートでは何故か離されている。メインで一緒になったのって法廷パートくらいかな』
🟥『謎ですね。お互いの姿が視認出来た方が今はどっちが主人公か分かりやすいのに』
🟦『……多分』
🟥『…?』(な、なんだ?)
🟦『飛び道具、なんだと思うよ』
🟥『???、どういうことですか?』
🟦『ぼくとオドロキくんが見ているものが違うから、物語の幅が広がるんだ。見てるものが一緒だとあんまり意味が無いだろ?個人的に456の一番の面白さはマルチ主人公だと思ってる』
🟥『オレの大活躍が減るのにですか?王泥喜セレクションなのに。そのせいでオレ主人公回って少ないんですよ?』
🟦(オドロキくんって案外自信家だよな………)『そうだよ。オドロキくんの主人公回が減っても、一貫して456の魅力はマルチ主人公なんだ』
456の魅力。マルチ主人公
🟥『途中でヌルっと挟んできましたね……』
🟦『また話は戻るけど、一旦ぼくとオドロキくんの違いから離れるよ』
🟥『マルチ主人公が魅力って、どういうことですか?』
🟦『オドロキくん。プレイヤーにとって、一番慣れ親しんだキャラって誰だと思う?』
🟥『オレ……ですかね、やっぱり……』
🟦『正解。オドロキくんであり、そしてぼく。それからココネちゃんもだね。逆転検事をプレイしていたら、御剣も当てはまる。つまり一番慣れ親しんだ存在っていうのは主人公だよ』
🟥『プレイヤーの分身ですもんね……。主人公だけしか、心の声が覗けない。ある意味当然ですけど、そのおかげで没入感が出ます』
🟦『でもマルチ主人公のおかげで、主人公がプレイヤーの手から離れることがある。それが試験的に始まったのは3だけど……御剣が活躍していた時、ぼくは風邪でダウンしていたからあまり動いていない。ただ、視点がぼくから御剣に変わっただけだ』
🟥『……?何が言いたいんですか?』
🟦『4で主人公がきみになったから、ぼくは大胆に別行動を始める。プレイヤーには分からない動きをするんだ。3で初めての試みを、そして4から本格導入ってところかな』
🟥『あの時の成歩堂さん、何考えてるのか分かりませんでしたよ……』
🟦『それが456の面白いところだよ。本来プレイヤーの分身であった主人公が、大きな謎を残していくんだから。4と5ではぼくとオドロキくんの立場が逆転し、今度はぼく視点できみが大きな謎を残す』
🟥『……あの時は色々ありましたね』
🟦『主人公も、時にNPCとして行動する。ぼく単独主人公では、出来なかったことだ。主人公と主人公の対決も、6だからこそ出来たんだろうね』
🟥『成歩堂さんはプレイヤーの手から離れると、何考えてるのか分からないキャラだって言われてるの見たことありました』
🟦『ははは……』
🟥(笑って誤魔化したな……この人)
『全く……主人公がそんなミステリアスキャラでいいんですか、おかしいでしょう』
🟦『だからそれが逆転裁判456の魅力なんだって。主人公が主人公じゃない時に別の行動するから面白いんだよ。だからこそオドロキくんとぼくは、行動をあえて離されている』
🟥『成歩堂さんはそれを飛び道具と表現したんですね』
🟦『そう。単独主人公じゃ出来ないことだからね。クラインと日本、同時進行で動くこともできるし、表現の幅がぐっと広がるんだ』
🟥『でも、だったらおかしくないですか?余計に成歩堂さんとオレが似ている理由が分かりません。マルチ主人公にするなら、キャラを立たせるためには全く違うキャラにした方がいいでしょう』
🟦『ああ。それに関してはぼくはプレイヤーを騙すためだと思うよ』
プレイヤーを騙すために成歩堂龍一と王泥喜法介は同じに見える
🟥『騙すようなこと、ありました?』
🟦『ああ、そっか。きみは知らないんだっけ?』
🟥『???』
🟦『オドロキくん、ちょっとぼくが合図したら耳塞いでてくれないかな?ここからきみに対してのネタバレがあるんだ』
🟥『えええええ……!?まあいいですけど。今は耳を塞がなくていいんですよね』
🟦『うん、聞き分けが良くて助かるよ。で、逆転裁判4だけど、当然新主人公となれば過去作プレイした人が比較対象にしてしまうのが逆転裁判1のぼくだ』
🟥『そうなりますね。同じ新米弁護士ですし』
🟦『似た物語冒頭、似たような主人公……。似たような師匠キャラ。期待を裏切りつつも期待を裏切らない展開にプレイヤーはオドロキくんにかつてのぼくを重ねるようになる』
🟥『それがミスリードだって言うんですか?』
🟦『そうだよ。ちょっとした設定はあれど、それ以外は見えない透明なゲームの主人公……。それがぼくであり、今までの逆転裁判に求められた主人公だね』
🟥『逆転裁判4はあえてそう見せかけるようにオレと成歩堂さんを似せたと……』
🟦『そういうこと。例えば家族。ぼくの家族に関しては未だに不明なままだ』
🟥『そういえば、成歩堂さんの家族ってみぬきちゃん以外に聞いたことがないです』(成歩堂って変な名前なのにな……)
🟦『そう。だから主人公に家族の情報が無くても不自然じゃないんだ。ハイ、オドロキくん。ここから耳を塞いで』
🟥『ええ、ここで!?分かりました』(耳を塞ぐ)
🟦『まさかそれがミスリードだったなんてね。オドロキくんには両親がいない。そんな重要な設定を最終話で明かされる。そしてみぬきと兄妹で母親の情報まで……。主人公、王泥喜法介こそが、無自覚ながらも事件の渦中にいた人物だよ』
🟥(聞こえないけど相槌が欲しそうな顔をしているな……)『なるほど』
🟦『最終話で初めて、王泥喜法介はプレイヤーの分身である透明な主人公では無くなるんだ』(もう耳を塞がなくて大丈夫だよの合図をする)
🟦『主人公ではあるが、事件に繋がる強い設定を持つキャラ。それが一番のぼくとオドロキくんの違いだよ』
🟥『さらっと一番の違い言いましたね……。それが本題なんじゃないですか?』
🟦『語りたいことのひとつではあるよ』
事件に因縁がある当事者の主人公と
事件と因縁の無い、首を突っ込むタイプの主人公
🟦『これがオドロキくん、後の作品にて設定の付け足しが大胆すぎる問題の原因だね』
🟥『そんなに大胆ですかね?親友がいるのも、親がいないから代わりに育ての親がいるのもそこまで変じゃない気がするんですけど……』
🟦『普通は宇宙飛行士の親友はいないし、外国で革命派のリーダーに育てられたりしないよ……。4で最終話で初めて透明では無くなった主人公が、マルチ主人公になってよりキャラに設定を持たせたからこうなったんだろう。もう4みたいに透明な主人公を偽って、ぼくに似せる必要は無くなったし』
🟥『それを言ったら成歩堂さんだって、大学時代に彼女がいて変なセーター着てたじゃ無いですか!!』
🟦『うう、なんで知ってるんだよそれ……。それはやっぱり3が、試験的な4だからじゃないかなぁ?主人公が物語に関わるために、少しだけポジションを与えられたのが3のぼくだよ』
🟥『じゃあ、偽証拠提出して弁護士バッジを取り上げられて、天才魔術師を養子にしたのは?逆転裁判4こそ、成歩堂龍一の物語ですよ』
🟦『そうだよ。勘がいいね。唯一ぼくの物語なのが、逆転裁判4なんだ。初めてにして唯一。ぼくが主人公じゃ無くなった4だけが、ぼくが事件の中心人物になる。中心人物になった途端に、ぼくは主人公の資格を無くす』
🟥『……』(なんて声をかければ……)
🟦『それが、マルチ主人公になった5以降でいきるんだけどね。マルチ主人公になれば、いつまでも透明では居られない。
ちゃんとぼくはプレイヤーにオドロキくんとの違いを、提示しなければいけないんだ。それで活躍した設定は、サイコ・ロックとみぬきの存在、霊媒師との知り合い設定……。積み上げてきた1から4までの記憶だった』
🟥『4しかないオレには、それが出来なかった……という訳ですね。特異な設定といえば、腕輪と見抜く能力でしょうか』
🟦『むしろきみは4から事件の中心人物である主人公という概念を引き継いだんだよ。それを中心に物語を構成した結果、宇宙飛行士の友達がいたり、外国で革命派のリーダーに育てられたりしたんだ。事件と因縁を持たせるために』
🟥『やっぱりそんなに変ですかね……その設定』
🟦『ぼくが判断することじゃないけどね。あと事件との関わり方なら、ぼくも5以降で123と同じものを引き継ぐことになるよ。
ぼく、成歩堂龍一が首を突っ込み型主人公で、きみ、王泥喜法介が巻き込まれ型主人公』
🟥『でも、そういえば成歩堂さん。5は違うんじゃないですか?オレは親友が巻き込まれただけすよ。中心人物なら、希月さんが当てはまると思います。
成歩堂さんも親友が巻き込まれた事件ならいくらでもあったと思うんですけど……』
🟦『親友が被害者ってだけなら首を突っ込んだだけだと思う。でも、きみが疑ったのは自分の後輩だろ?親友の後輩ではなく、オドロキくんはココネちゃん……自分の身内を疑った。だからこの宇宙センターの事件は、きみも因縁がある話だよ。ついでに法廷爆破にも巻き込まれたし、頭を殴られたし……』
🟥『ああ、ありましたね。そんなことも』
🟦(自分が殴られたっていうのに軽いな……)『あ!あと、それからこの話についてはぼくたち以外にも触れないと』
🟥『オレたち以外?』
🟦『大逆転裁判、逆転検事のそれぞれの主人公、成歩堂龍ノ介と御剣怜侍だよ』
大逆転裁判の主人公と逆転検事の主人公
🟥『成歩堂さんのご先祖さまと御剣検事ですね』
🟦『ぼくのご先祖さまは123のぼくと同じように極力設定を減らしたクリアな主人公だね。周りを助けるために、首を突っ込むところも同じ』
🟥『そりゃ、成歩堂さんのご先祖さまですからね』
🟦『まあ、ご先祖さまに関しては逆転裁判4のオドロキくんのポジションでもあるけど。それは一旦置いて、御剣の場合はどうだろう?』
🟥『御剣検事は主人公として登場した訳じゃ無いから、設定が透明なキャラでは無いですね?父親のことも設定がありますし』
🟦『そうなんだよね。人気が出たスピンオフ主人公だから当たり前なんだけど。御剣には元から強いキャラ設定がある。』
🟥『じゃあオレと同じ、事件に因縁がある方の主人公になりますね』
🟦『1はそこまで因縁がある訳じゃないけど……2は特に御剣のための事件だね。
これに関しては、シナリオライターが主人公と事件を絡ませて成長させるのが上手いっていう要因もあると思うよ』
🟥『ええ!?シナリオライターの話まで持ってくるんですか?』
逆転検事と逆転裁判56から感じる癖
🟦『あんまり語りたくないって顔だね?』
🟥『4以降ゴミだとか、巧舟先生以外のシナリオは認めない派とかが出てくるので……。その話をされると息が詰まります』
🟦(トラウマになってるんだな……)
『ぼくは一長一短だと思うけどね。好きだっていう人が違うだけだよ。これは合う合わないの話で、どちらかがより優れてるとかは思わないな』
🟥『そうですか?』
🟦『そうだよ。4や5や6が一番好きな人も多いよ。メインシナリオライター以外認めないって言うならさ、逆転検事2が評価高いのもおかしいじゃないか。
個人的にぼくは、逆転検事や逆転裁判56には、キャラを悩ませることに性癖と呼べる程のこだわりを感じる。……気の所為だろうか』
🟥『それが長所なんですか?』
🟦『クリアな主人公では終わらない、キャラに深みがあるんだよ。かつてクリアな主人公だったはずのぼくも、ボス弁という立場を与えられて部下を導き守るための責任を背負った』
🟥『キャラの深みは、マルチ主人公にとっては強力な武器ですね!』
🟦『あくまで、ぼく自身は事件に無関係のまま、首を突っ込むスタンスを変えずにね。123とは少し違う、別の悩み方だよ。
それで、御剣の話に戻るけど、御剣は検事か弁護士か……将来に影響する大きな選択肢で悩むことになる』
🟥『逆転検事2の話ですね』
🟦『1でも実は悩んでるんだけどね。
御剣の理想、ある種の人生縛りプレイを打ち破る話が1で……。2は本格的に因縁のある事件に触れ、大きな選択肢を前にするんだ』
🟥『なんか……逆転検事2は逆転裁判6のオレみたいですね』
🟦『やっぱり異常な癖を感じるよね』
🟥『オレの不幸、癖で終わらせないで下さいよ……』
🟦『ごめんごめん。……じゃあ話を本筋に戻そうか』
成歩堂龍一と王泥喜法介の法廷での違い
🟥『オレと成歩堂さんの法廷での違い……ですか?』
🟦『あれ、意識したことない?』
🟥『オレは成歩堂さんの戦い方を引き継いでるつもりでいました。逆転裁判6なんか特に、成歩堂さんからの継承の物語でしたし』
🟦『これは……逆転裁判4が123のアンチテーゼとして作られたことが原因かなぁ?
オドロキくん本人の才能でいえば、検事の方が向いてると思うよ』
🟥『もしかして、ハシゴ派とか脚立派とかそういう話に繋がります?』
🟦『勘がいいね。そう。それも関係してると思うよ。被告人を信じることよりも、真実の追求するために被告人や身内すらも疑う。逆転裁判4は、そうしなきゃ真実を明らかにはできなかったんだ。その戦い方は、牙琉霧人の教えを引き継いでる説もあるけどね』
🟥『5はそのせいで、希月さんを疑いました……』
🟦『はは、信じるために疑ったんだろ?ココネちゃんも気にしていないし、きみにしか出来ない戦い方だよ。
きみのおかげでぼくもあの時点で真犯人にたどり着いたし』
🟥『それを言うなら成歩堂さんが最後まで希月さんを信じてくれたおかげですよ。だからオレは全力で希月さんへの疑いを、法廷でぶつけることが出来ました』
🟦『ぼく……成歩堂龍一が依頼人を最後まで信じる戦い方を徹底し、本来正反対な戦い方をするオドロキくんにその教えを受け継ぐ……』
🟥『真実を追求するために疑うことと、信じること。オレにはふたつの戦い方がある。
確かにオレは、成歩堂さんとは違う戦い方をしてるかもしれません』
🟦『6で真宵ちゃんまで疑ったし……』
🟥『脅されていたなら有り得たかもって言ったじゃないですか!成歩堂さんも直前で脅されて敵になったからつい……
なんですかその顔、睨むのやめてください!』
🟦『ごめんごめん。からかってみただけ』
🟥(こえぇ……)
『大丈夫です!オレ、別に成歩堂さんの教えを忘れたりなんかしませんよ』
🟦『うん、わかってるよ』
🟥『それは兎も角、成歩堂さんって天才ですよね……?多分、オレは成歩堂さんとキッチリ同じようには出来ないと思います』
🟦『え、天才?』
成歩堂龍一は天才
🟦『天才ってどういうこと?』
🟥『そのはったりです。無理やりな理屈が、何故か正解するはったり!正しく反則級ですよ!』
🟦『え、そんなに!?』
🟥『逆転裁判4では、オレの見抜きがその反則級の役割を果たしてました。でも、5以降は見抜きを封じられてるから、あまり綺麗では無い戦い方を強いられることになります』
🟦『綺麗ってどういうこと?』
🟥『説を立証する→外れる。また新しい説を立証する→外れる。それの繰り返しです。何度かそれを繰り返して……やっと、真実を掴み取るんですよ。本来は、そうしなきゃ辿り着かないものなんです。
しかし、成歩堂さんのはったりは何故か正解する。オレと希月さんが迷路で迷ってる間に、成歩堂さんはその迷路をスキップして次に進むんです』
🟦『みぬくとココロスコープも中々だけどね。……確かに、オドロキくんとココネちゃんの裁判は色々と危うかったなぁ……』
🟥『希月さんもオレも、成歩堂龍一じゃ無いですからね……。成歩堂さんのはったりは、正解する。つまり外れるような仮説をスキップする、最強の能力なんですよ!』
🟦(一応褒められてるのかな?)
『まあ、56でシナリオライターが変わったって側面もあると思うけどね?法廷での流れは』
🟥『ええ!?ここもそれが関係するんですか!?』
🟦『何となくだけどね。巧舟先生のシナリオの方が法廷での流れがスムーズというか、ぼくの気の所為かもしれないけど。
それもあって、ぼくのはったりがチート級に見える要因のひとつかもしれない』
🟥『先程言っていた、一長一短ですね』
🟦『まあ、ぼくのはったりがぼくしか使えないのはよぉくわかったよ』
🟥『希月さんのはったりも自信満々で妙に納得してしまう迫力はあるんですけどね。迫力だけは有りますが割と真実からは外れます』(5ー3のビデオテープの件とか…)
🟦『ぼくの真似かな。ココネちゃんらしいよ』
🟥『成歩堂さん直伝のはったりは、結局成歩堂さんしか使えないってことですね』
最後に
🟥『あれ、もう最後ですか?』
🟦『大体語りつくしたからね』
🟥『大体は456だった気がします……。他のシリーズは軽くしか触れてませんがいいんですか?』
🟦『まあ、ぼくとオドロキくんの違いについて語るなら、456がどうしてもメインになるね』
🟥『じゃあ最後は、7の話をしませんか?成歩堂さんは、どういう逆転裁判になると予想しますか?』
🟦『56の雰囲気を引き継いだまま7が作られる場合、きみの設定と不幸が増えるだろうね。主に牙琉関係と母親関係』
🟥(牙琉関係の直後、耳を塞がれて聞こえなかったぞ……)『ええ、これ以上ですか!?もう散々ですよ……』
🟦『オドロキくんはクラインから帰ってきて早々に被告人になるし、知り合いは死ぬし、多分ぼくと行動を共にしないように事務所から離反する』
🟥『ちょっと具体的過ぎませんか?』
🟦『詳しくはこれね。逆転裁判7ー1妄想小説。逆転裁判56と同じ文脈なら割と有り得る話だと思うよ。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20821039』
🟥『ここで宣伝しないでください!!』
🟦『逆転裁判にハマって最初の二次創作がこれって、ちょっと変わってるよね。
宣伝はこれくらいにして……。あくまで今のは逆転裁判7が56と同じならって仮定の話だから……。ぼくが思うに、こうなることはほぼ絶望的だと思う』
🟥『そうですね……。時間が経過しすぎましたし。色々変わりました』
🟦『だから、ほとんど分からない』
🟥『無責任な……』
🟦『逆転裁判3から逆転裁判4を予想しろって言っているようなもんだ。そんなの無理だよ』
🟥『もうちょっと何かないんですか?』
🟦『ぼくとしては、まだまだきみに対しての伏線が残ってるし……6の続きをやって欲しいよ』
🟥『でもオレ、クラインにいますよ。大丈夫ですか?オレが居ないなんでも事務所の話になるんじゃ……』
🟦『あ、それに関しては逆転裁判名物エンディングだから気にしなくていいよ。大体続編の最初の方でしれっと帰ってくるから』
🟥『だといいんですけどね!?』
🟦『という訳で、ぼくたちが語ることは以上だ。楽しんで頂けたら嬉しいよ』
🟥『そうですね、オレの方からも、最後まで見てくれてありがとう』
以上です。何かしら、読んで頂いた方の考察の手助けになれば嬉しいです。
私はとりあえず、キャラの力を借りずに伝わる文章を書く練習をしないと💦
あと、最後の小説は私が書きました。
読んでくださると嬉しいです。