English Language Development Program (ELD)
アメリカの公立学校には充実したプログラムやサポートがたくさんあります。例えば私の日本人の友達は、プルマンの小学校で外国人の児童を対象にした英語教育のサポートをしています。(職名はEnglish Language Development Paraeducatorといいます。)英語を母国語をしない生徒に対し英語言語力発達テストを受けさせ、この結果により学校がプログラムに参加が必要かどうかの判断し、参加が必要となった場合はクラス内またはグループ学習などのサポートが受けれるといったシステムです。
しかしわたしたち家族にとってこのELDはかなり厄介なプログラムで、というのも小学校入学時の書類に家庭で日本語を話すという事実を公表したので子供たちが外国人とみなされてしまったのです。第一言語が英語ならテストは免除といわれたものの、ミックスチルドレンの親の意地もあって子供の第一言語はひとつではありません。日本語と英語です!って押し続けたけれど認められず。結局サポートをうけないなら「私たちの子供たちは英語力に欠けていることを理解した上で、サポートを受けない選択をします。」的な書類にサインすることになりました。
なぜそこにこだわるか?と聞かれたらわたしたちには正当な理由があるんです。子供たちはアメリカで生まれたこと、生まれたときから二つの言語を同時に経験してるので「どちらかを選ぶ」という選択肢はないんです。それに、きんちゃんもるるも全国統一テストでは学校一位、全国でも上位10パーセント以内という結果があるのに日本語が第一言語である由に英語力に欠けているからサポートは必要ありません、なんてサインしたくない。私たちの子供たちが劣っているというなら英語のみ話すこどもたちと比べて欲しい、というのが私達の争点でしたが、時に法律という壁は越えられないものだということを学びました。